8/21 OA楽曲とコメント

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C.サンサーンス作曲:アレグロアッパショナータ
演奏:ハンナ チャンvc、A.パッパーノ指揮、ローマ サンタ チェチーリア国立アカデミー管弦楽団

サンサーンスのチェロ協奏曲第1番に次ぐ彼の名作だと思います。フランスらしいイキで華やかで全体に速い曲ですが少しゆっくりとして唄わせるとこもあり、カデンツア風の所もあって協奏曲のようですね。
ハンナ チャンは中国のチェリストで若手No1じゃないでしょうか?

C.ドビュッシー作曲:月の光
演奏:M.ロストロポーヴィチvc

ドビュッシーの月の光はドビュッシーのピアノ作品の最も美しい曲の一つです。よくピアノの演奏会でアンコールとして弾かれるこの曲をロストロポーヴィチがチェロで弾いています。ピアノで聴き慣れた耳にはちょっと変な感じがしますがよく唄わせて素晴らしい演奏だと思います。

8/14 OA楽曲とコメント

A.ドヴォルザーク作曲:森の静けさ
演奏:T.ヴォルデンvc、ペシェク指揮、ロイヤルリバプール フィルハーモニー管弦楽団

ドヴォルザークのチェロ曲と言えばやはりチェロ協奏曲でしょうね。古今の6大チェロ協奏曲の中でもダントツに演奏回数が多いです。その名曲の影に隠れてこの曲は随分損してるような気がします。朝日が差し込んで木漏れ日の森の中をそぞろ歩きして突然動物の気配がしてじっとしているとリスや熊が現れて走り回る。いつの間にか動物達も姿を消し又元の静な森に戻ると言う感じが伝わって来ます。

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S.バーバー作曲:チェロ協奏曲、第3楽章
演奏:長谷川陽子vc、チェコナショナル管弦楽団

サミュエル バーバーはアメリカ生まれの初めてのクラシックの作曲です。近代の作品によくある所々メロディが出てきたと思うと不協和音が続きというふうな展開です。
長谷川陽子さんはこの難曲を自分のものにして男勝りでもね女性らしいエレガントな演奏されてます。

8/7 OA楽曲とコメント

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J.S.バッハ作曲:シャコンヌ
演奏:イエール・チェロス

バッハの最大の名曲シャコンヌ。
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調の最終楽章です。他の5曲のソナタ、パルティータの終楽章と比べると小節数も桁外れに長く、主題と変奏曲という形式で書かれた内容も大変深いものがあります。バッハの最高の作品と言っても過言では有りません。
これをチェロだけのアンサンブルで演奏したのがこのCDです。弦楽合奏やオーケストラに編曲された版も有ります。しかし、このチェロアンサンブルの演奏が最もしっくりくるのじゃ無いでしょうか?

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エリック・サティ作曲:グノシエンヌ第1番
演奏:パスカル・ロジェpf

エリック・サティ?怪人サティ。音楽の才能は当時最高のものを持っていながら華やかなパリの大ホールで得意になっているピアニストを尻目に、煙草の煙が蔓延し、客と女給の喧しい話し声で溢れる酒場の音の狂ったピアノでいつも酒に酔っ払いながら自分の曲を演奏するのが常だったようです。
作品もウイットと皮肉に満ち溢れています。自分はクラシック音楽が分かる人種だと思ってるエリート気分の愛好家達を嘲笑うような作品も多数見受けられます。

7/31 OA楽曲とコメント

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デュークエリントンの名曲「キャラバン」
演奏:ベルリンフィルの12人のチェリスト

ベルリンフィルの12人のチェリストの演奏は静かでハーモニーが多重の曲が綺麗ですね。でも、こういうジャズの名曲も素晴らしいですね。それは、アタックが揃ってるリズムが躍動感に飛んで弾んでるからだと思います。クラシック、ポピュラーの垣根を越えて演奏の質が高いというのはすごい事だと思います。

ポール・デュカス作曲:交響詩魔法使いの弟子

この曲を聴くとディズニーのファンタジアを思い出します。僕が今チェロを続けているのは小学校の時に見たこの映画のおかげかもしれないなと思います。映像はアニメーションで色彩が綺麗で、また音楽もストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団で録音こそまだモノラルでしたが素晴らしく、子供ゴコロに強く印象付けられました。特にこの曲はストーリーに音楽を付けたので作りやすかったと思うんですが。

7/24 OA楽曲とコメント

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山田耕筰作曲:からたちの花
演奏:岩崎洸

日本歌曲はチェロによく合うと思います。歌の音域が高くないのとテンポもゆっくりしてしている事がその要因と思います。中国の民謡は女性が飛んでる鳥もビックリして落ちる位頭のてっぺんから高い声で歌うので余りチェロには向いてません。
山田耕筰のからたちの花をデビュー直後の岩崎洸さんが演奏してます。外人の日本歌曲演奏も良いんですがやはり日本人の演奏するのがしっくり来ますね。

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カバレフスキー作曲:チェロ協奏曲第1番
演奏:ヨーヨーマvc、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団

カバレフスキーはソ連の優等生作曲家で国の方針に沿った音楽を作曲し政治的には音楽界の上方にいつもいましたがその分海外の評価は今一つというところがありますね。
明確で親しみ易いメロディが売りで良い曲だと思います。

7/17 OA楽曲とコメント

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F.ショパン作曲:チェロソナタより第三楽章ラルゴ
演奏:安田謙一郎

ショパンが残した唯一のチェロソナタです。彼がピアノ曲以外に書いたのはこのソナタとチェロとピアノの序奏と華麗なるポロネーズともう一曲、それにピアノトリオです。どれもがチェロが活躍します。彼はチェロが好きだったのかも知れません。この曲は4楽章からなってるんですがこの3楽章は取り分け美しくよく単独で取り上げられます。
安田謙一郎さんの若かりし頃の演奏記録です。

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ミヤスコフスキー作曲:チェロソナタ第2番より第1楽章
演奏:マリーナ・タラソバvc

ソ連の作曲家ミヤスコフスキーのチェロソナタです。ソ連は作曲家に圧力をかけ民衆・大衆がすぐ分かる優しい曲を書かせました。この曲はその圧力のおかげで出来たのでしょう。
近代の音楽にしてはとてもメロディックで美しい作品です。しかし、演奏される機会は少ないんです。まだ、知られていない作品ですね。

7/10 OA楽曲とコメント

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E.グラナドス作曲:アンダルシア
演奏:ガスパール・カサドvc

グラナドスはスペインを代表する作曲家でアルベニスと同時代です。やはり、スペインの民族色の濃厚な曲を沢山書いてます。彼は第1次大戦中に彼のオペラの初演の為ニューヨークに行ったのですが帰りにウイルソン大統領に呼ばれて晩餐会の後、当初予定していた飛行機が既に飛び立った為船便でイギリス経由で帰国しようとしたのですがドイツのUボートの魚雷に当たって船は沈没し、彼は救命ボートに乗っていたものの奥さんが海に漂ってたのを助けようとして飛び込みそのまま上がって来なかったと言う結末でした。

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J.ダウランド作曲:カムアゲイン
演奏:鈴木みさと

ダウランドはルネッサンスからバロックまでに活躍した作曲家でこの番組では取り上げた事はありません。取り上げるのはバロック以後になります。
この曲は鈴木さんの透き通った声に良く合う曲ですね。心が洗われるようです。

7/3 OA楽曲とコメント

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A.アルベニス作曲:スペインのセレナーデ
演奏:ガスパール・カサドvc

スペインの国民楽派は他の国よりずいぶん遅れてやって来ました。その原因の一つはスペインの文化がフランスやイタリアと近くて中々自立できなかったんでしょう。19世紀の後半に入ってアルベニス、グラナドス、ファリャと言う作曲家が現れてスペイン情緒溢れる作品を書きました。カサドはバルセロナ出身のチェリストで独特の渋い音色と唄い回しでヨーロッパ、アメリカで人気が有りました。

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鈴木みさとさん歌 「いつも何度でも」

7/3に鈴木みさとさんの演奏会が有り聴きに伺いました。
場所は光が丘美術館。美術館と言えば国とか公共団体がやってるものだと思い込んで行きましたら、お蕎麦屋さんの隣に有ってお蕎麦屋さんがやっておられるようです。蔵造りの建物にホールの周りに絵が展示されていて中央に随分貫禄の有るピアノがデンと据えられています。ベーゼンドルファーの小ぶりのモデルでバドウラ・スコダ氏やイヨルク・デムス氏のサインが入ってました。満席の中、鈴木さんの透き通るような歌声が会場に流れとても良い演奏会でした。

6/26 OA楽曲とコメント

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ダヴィドフ作曲 泉のほとりで
演奏:堤剛vc

ダヴィドフはドイツ人のチェリストですが生涯をロシアで活躍し今日のロシアチェロ界の基礎を作った人です。
「泉のほとりで」と言う曲名からはゆっくりとして流れる様な楽曲を連想しますが聞いてみるととっても軽快で忙しい曲です。オリジナルがチェロの曲なんですがとても難しい曲です。
堤さんの録音はアメリカでシュタルケルの下で研鑽を積んだあとカナダのロンドンに移られた頃の録音かと思います。

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G.マーラー作曲交響曲第1番第3楽章
レナード・バーンスタイン指揮アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団

マーラーが書いた最初の交響曲です。後の交響曲に良く出て来る頽廃した雰囲気は薄く青春の息吹が感じられます。
この楽章は冒頭、コントラバスのソロが弱々しくつぶやく様に歌います。

6/19 OA楽曲とコメント

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F.ショパン作曲:チェロソナタト短調
演奏:堤剛vc、中村紘子pf

堤さんは戦後斎藤秀雄先生が桐朋子供のための音楽教室を作られてのチェロ第1号が堤さんだったんですね。
その前には上手なチェリストは居ても自分の技術を何故上手に弾けるかを分析して、それを普遍的な奏法メソッドとして体系されなかったです。
教育を始めてこんなに早く上手なチェリストが出て来てみんなビックリでした。高校生がプロのチェリストを遥かに凌ぐ演奏をしたんですから。日本一のオーケストラであるNHK交響楽団のソリストとしてアメリカ演奏旅行に随行して一番驚いたのは日本の人々でした。それで斎藤メソッド桐朋メソッドが評価を受けました。また、そんな素晴らしい作品は堤さんだけdrはなくその後ドンドン上手なチェリストが後に続いたのでやはり斎藤メソッドは本物だということに確立しました。
そんな堤さんが同じくN響とアメリカ演奏旅行にソリストとして帯同した中村紘子さんと共演したのがこのレコードです。

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G.マーラー作曲:ピアノ四重奏
演奏:M.アルゲリッチとお友達。

マーラーの若い頃の作品です。マーラーの作品の殆どは交響曲です。それも第8交響曲で代表されるようにフルオーケストラに 様々な打楽器や滅多に使われた事が無い楽器を加えたり、何百人もの大合唱を加えたりこれでもか、と言うほど音の厚みや違う音色の重なりを追求しました。
ピアノと弦楽トリオの組み合わせで音色の多彩さはない編成ですが、それでも全体の響はマーラー的です。