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10/15 OA楽曲とコメント

ます

F.シューベルト作曲:ピアノ五重奏曲イ長調「鱒」
演奏:エンドレス弦楽四重奏団 ピアノ ウオルフガング・サバリッシュ

シューベルトの歌曲「鱒」のテーマを3楽章に変奏曲として作られた曲です。全楽章とも明るく溌剌とした楽しい曲です。
ピアノを担当しているサバリッシュはN響の指揮者としても日本に馴染みある人ですがピアノがとても上手いです。セルやワルター、ショルティも上手かったですが指揮者の弾くピアノはアンサンブルの場合良く全体を把握して弾くので自分だけ突出したりする事が有りません。とても爽やかな演奏だと思います。

田園

L.V.ベートーベン作曲交響曲第6番「田園」
演奏:ロジャー・ノリントン指揮ロンドンクラシカルプレイヤーズ

有名なベートーベンの田園ですが古楽器奏法で演奏すると随分印象が異なりますね~。弦楽器の弾いてる弓はパガニーニ以前の弓で本当の武器の弓の様に反っていました。それで弓の先に来ると音が抜けてしまうんです。現代の弓だもそう弾けばそういう音になるんですが常に意識してないといけないんですね。バロックの弾き方は一音一音切って弾いてる様に聴こえるのはその為です。音符の最後が切れるので全体にスッキリと聴こえるます。

10/8 OA楽曲とコメント

ヴラフ

L.V.ベートーベン作曲:弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調
演奏:ヴラフ弦楽四重奏団

名ヴァイオリニストであったヴラフが組織した弦楽四重奏団です。良くも悪くもヴラフに依存する事が多いです。しかし、ウイーンコンツェルトハウスSQやバリリSQのようなカンパー、バリリ独特の歌い方は有りません。より近代的な演奏スタイルと言えます。引退したヴラフの後を継いだのは彼の娘さんでした。娘さんの旦那さんがスエーデン出身のチェリストでエリックソン先生、(実は僕が音大の研修旅行でプラハに行った時に習った先生です。)かれも入ってニューヴラフ弦楽四重奏団として現在も活躍しております。

ケルテシュ

W.A.モーツァルト作曲:レクイエム
演奏:イシュトヴァン・ケルテシュ指揮ウイーンフィルハーモニー管弦楽団

この曲はモーツァルトが亡くなる直前に書かれた最後の作品で未完成です。現在演奏されているのは弟子のジュスマイヤーによって書かれたものを繋いだものです。
恐らく死を覚悟したモーツァルトが悲しみや怒りやらの感情を超えた悟りの境地が伺えます。

10/1 OA楽曲とコメント

ロート

W・A・モーツァルト作曲:弦楽四重奏曲18番イ長調
演奏:ロート弦楽四重奏団

ロートカルテットはハンガリー人のロートさんが作ったカルテットです。戦後このカルテットがマーキュリーレコード専属になってから、レコード会社からその時に売り出していたシュタルケルをチェロに使ってはとの示唆を貰いそれ以後シュタルケルがチェロを務めていました。お陰で彼の人気に乗ってロートカルテットのレコードは良く売れたそうです。シュタルケルの演奏は豪快では有りますが、内省的で室内楽に向いてるように思います。
このモーツァルトの演奏はまさに端正なもので彼に負うところが多いと思います。

バッハ ブランデンブルグ

J.S.バッハ作曲:ブランデンブルグ協奏曲第6番
演奏:カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットゥガルト室内管弦楽団

1970年頃バロックブームがやって来てこの楽団やイ・ムジチ合奏団などが人気を得ていました。クラシックでも流行り廃りは有って、その当時イ・ムジチのヴィヴァルディの四季は何百万枚もレコードを売って記録になっていました。
そのライバルだったのがミュンヒンガーでした。イ・ムジチはイタリアバロックが上手でミュンヒンガーはドイツバロック特にバッハが得意で非常に落ち着いた演奏です。

9/24 OA楽曲とコメント

メロス

F.シューベルト作曲:弦楽五重奏曲ハ長調
演奏:メロス弦楽四重奏団+ロストロポーヴィチ

弦楽五重奏曲というジャンルは有る様で案外少ないんです。弦楽四重奏という形が如何に完成されているかをも良く現している様にも思います。
弦楽五重奏曲と言ってもいるんな組合せが有ります。作曲された数が一番多いのが弦楽四重奏にヴィオラを加える形です。モーツァルトは6曲ものどれも名曲を書いています。ベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームス等もこの組合せで作曲しています。ボッケリーニは仕えていたスペインの王様がチェロ名人だった為チェロをソロの様に扱いカルテットは伴奏という協奏曲の様なチェロの入った五重奏曲を沢山書きましたので、これを例外としましょう。そうするとこのシューベルトの五重奏曲が唯一とは言えませんがチェロ二本の弦楽五重奏曲というのは珍しいと言えます。
シューベルトが最晩年に書いたこの曲は低音のチェロを加える事で音に厚みと曲に深みを与えています。素晴らしい作品ですね。

リンツ

W.A.モーツアルト作曲:交響曲第36番リンツ
演奏:カルロス・クライバー指揮ウイーンフィルハーモニー管弦楽団

クライバーはお父さんが有名な名指揮者エーリッヒ・クライバーで多分彼はお父さんをずっと意識し、いずれ追い越すという思いで勉強していたのではないかと思います。彼の演奏の特徴は流れる様なメロディ、溌剌としたリズムです。彼は年に3~4回くらいしか演奏する事が無く、その演奏会のチケットは発売日に即時完売する事でも有名です。

9/17 OA楽曲とコメント

ヴィオッティ

セザール・フランク作曲:ピアノ5重奏曲へ短調
演奏:ジャン・ユボー(ピアノ)ヴィオッティ弦楽四重奏団

フランクはベルギー出身の作曲家です。作曲家として有名になるまでは教会のオルガニストをしており、彼の有名な交響曲もどこかオルガンの響きを思い出させます。ピアノ5重奏という分野は多くの有名作曲家が手掛けており、名曲も沢山あります。シューマン、ドボルザーク、ブラームス、ショスタコーヴィッチと並んでフランクは五大ピアノ5重奏の一つに数えられてます。ハイドン、モーツァルト、ベートーベンなどの古典派の作曲家に少ないのはピアノの発達がまだ未成熟だったからと思われます。弦楽器の音量は1700年代からあまり変わらないのに対してピアノの音量は小さく、古典派のピアノトリオなどではピアノの低音を補強する為に
チェロが使われていました。シューマンの頃からピアノの音量は大きくなり弦楽四重奏充分対抗出来るところまで改良され次々と名曲が生まれたものと思います。ピアノ5重奏曲はピアノ対弦楽四重奏という協奏関係があります。ヴィオッティ弦楽四重奏団は各パートの音が明確で曖昧なところが無く、素晴らしい演奏だと思います。

ズービンメータ

リヒャルト・シュトラウス作曲:交響詩「英雄の生涯」
演奏:ズービン・メータ指揮ロサンゼルス管弦楽団

リヒャルト・シュトラウスはリストやフランクが始めた交響詩という分野を追求し多くの名作を生んでます。演奏時間も後の方に行くに従って長くなっています。その中でこの「英雄の生涯」は、英雄というのは自分の事なんですね。自己陶酔の強い人ですね。自分の半生を褒めた曲がこの曲です。いろんな妨害に遭いながらも自分の才能と努力で音楽界をのし上がって行く様子が音楽にされています。メータの成功もシュトラウスと似ていて、この演奏のロサンゼルス管弦楽団の常任指揮者になった頃音楽的な絶頂を迎えます。まさに英雄が英雄の作品を演奏した例ですね。

9/10 OA楽曲とコメント

レーベングート

アルベール・ルーセル作曲弦楽四重奏曲
演奏:レーベングート弦楽四重奏団

アルベール・ルーセルはあまり馴染みの無い作曲家ですが、フランスの作曲家でベルギーとの国境近くの町で1869年に誕生しました。ドビュッシーやラヴェルと同じ時代を生きた作曲家ですがフランス始めあまり人気が無いのはその和声の重厚さからでしょうか?印象主義的でなくドイツの後期ロマン派のような分厚いハーモニーが特徴です。後期に行くほどその感じがします。レーベングートSQはその暑苦しい和声をスッキリと聴かせてくれる良い演奏だと思います。

ヨッフム

アントン・ブルックナー作曲交響曲第3番
演奏:オイゲン・ヨッフム指揮、バイエルン放送管弦楽団

ブルックナーの有名な作品はほとんど交響曲です。0番から9番まで10曲を書きました。ブルックナーは作曲家として成功するまではリンツの郊外に有るザンクト・フローリアン教会のオルガニストをやってました。
今年僕はその教会でアルトモンテオーケストラの一員として第5番の交響曲を演奏しましたが残響がコンサートホールと違って物凄く長く、しかしブルックナーを演奏する上で響きというのは非常に重要な要素だと思いました。メロディメーカーではないですが軽妙で楽しいところも有るなあと思いました。

9/3 OA楽曲

プラジャークカルテット

ベートーベン作曲「カルテット 作品番号130 大フーガ」
プラジャークカルテット演奏

ボストンポップス

ケテルビー作曲「ペルシャの市場にて」
アーサー・フィードラー指揮
ボストン・ポップス演奏

8/27 OA楽曲とコメント

コチアン

J.ブラームス作曲:弦楽6重奏曲第1番変ロ長調
演奏:コチアンカルテット他

この曲は来年10月にシュターミッツSQをお呼びして僕らと共演予定曲です。ブラームスの若い頃の作品で、ブラームスらしくも青年の気概を感じられる名曲です。そして普段余りメロディを引く事がないヴィオラ、チェロに良い所が一杯有ります。聴いていても弾いても素晴らしい曲ですね。

ショルティ

F.メンデルスゾーン作曲:交響曲第4番「イタリア」
演奏:ゲオルグ・ショルティ指揮イスラエル交響楽団

メンデルスゾーンは短い人生の中で大変忙しくせわしく生きた人です。イタリアやイギリスによく旅行しこの曲はイタリア旅行中に作曲しました。第3番「スコットランド」ではスコットランドらしい暗い落ち着いた雰囲気を表現してましたが、この曲ではイタリアらしく弾ける様な明るさで曲が始まります。ショルティはキビキビとよく表現してると思います。

8/20 OA楽曲とコメント

シュターミッツカルテット

A.ドヴォルザーク作曲:「糸杉」
演奏:シュターミッツSQ

丁度、プラハでこのシュターミッツSQと来年東京で公演する予定のブラームスの弦楽6重奏を練習してきたばかりです。彼らの演奏はファーストVnを中心にしつつも外声のチェロのヘイニーさんが常に全体を支えていますし、創立以来のメンバーであるセカンドVnのケクラさんとヴィオラのプルシュカさんがその音楽の司令塔の様な役割を果たしていて、今や失われつつあるウイーンコンチェルトハウスSQやバリリSQの様な歌うカルテットの後継者でも有るなあと思います。

ロリンマゼール

P.I.チャイコフスキー作曲:交響曲第4番
演奏:ロリン・マゼール指揮ウイーンフィルハーモニー管弦楽団

ロリン・マゼールは若い頃からヴァイオリンに指揮に才能を発揮しお陰で若い頃からウイーンフィルを指揮しレコードに残しています。切れ味の鋭いダイナミックな指揮で颯爽と指揮している様子が伝わって来ます。
また、ウイーンフィルの団員からも支持を受けていました。

8/13 OA楽曲とコメント

春の祭典

I.ストラビンスキー作曲:春の祭典
演奏:イゴール・マルケヴィチ指揮フィルハーモニア管弦楽団

音楽も古典派からロマン派と続いて近代に入り不協和音も楽曲の中に取り入れられて来ましたがストラビンスキーがこの曲をパリでピエール・モントーの指揮で初演した時には物凄い反響が有りました。
演奏が終わって拍手と共に大ブーイングが起きたんです。そして、観客同士がこの曲を巡って会場で賛否に分かれて論戦が繰り広げられました。テーマからして今迄取り上げられなかった原始の風景ですし、強烈で目まぐるしく変わる拍子、不協和音。しかし、ストラビンスキーが表現したかったのは、人間の根源。文明的な物を全て廃して素の人間の営みだったと思います。

竹花加奈子「ひとりの時間」

竹花加奈子作曲:チェロの小品「ひとりの時間」

竹花さんはスペインでのルイス・クラレットさんの本で研鑽を積んで帰国され最初の頃は1人チェロ演奏家として活動されて来られましたが、最近自分で作曲されそれを演奏される事が多くなって来ました。
スペイン留学中に身体に入ったスペイン風の曲も書いておられますが、特に最近は和の心を音楽にしたものが増えて来ているように思います。
モーツァルトでもベートーベンでも昔の作曲家は自分で作曲して自分で演奏し、それを聴いた人達がその楽譜を買って演奏しそれが広まって行きました。
竹花さんの作品も多くの人達によって演奏され広まって行くと思います。