カテゴリー別アーカイブ: 番組からのお知らせ

4/29 OA楽曲とコメント

IMG_1884フルニエ

ピエール・フルニエvc
J.F.ハイドン作曲:メヌエット

フルニエはチェロの貴公子と言うニックネームを付けられていました。正にピッタリの形容詞だと思います。しかし彼の演奏はよく聴けば貴族的な大人しい訳では有りません。どちらかと言えば激しくダイナミックです。しかし、彼の倍音タップリの音色やシルバーヘアで優しげな風貌からそう言うイメージが出来たと思います。
彼の特徴がよく出たハイドンのメヌエットです。

IMG_1887クライスラー

オスカー・シュムスキー演奏
F.クライスラー作曲中国の太鼓

シュムスキーは日本では殆ど知名度が有りませんがハイフェッツやスターンと並ぶ最後のビルチュオーソの1人です。彼がレコードや演奏会で盛んだったのは中年以後で活躍期間が短かったのもその理由の一つでしょうか?大曲も良いですがこう言う小品も実に味があります。

4/22 OA楽曲とコメント

IMG_1886リリー

リリー・クラウス演奏:モーツァルト作曲ピアノ協奏曲第26番戴冠式

リリー・クラウスを初めて聴いたのは大学生の頃京都会館で京都市交響楽団のソリストとしてこの曲を演奏した時です。その時クラウスは60歳位だったと思いますが舞台に出る時に颯爽と早足で登場しました。演奏同様サッパリと爽やかでしたね。その五年後くらいにトロントで聴いた時には大分お年を召されたと言う感じでしたが大家然とされる事無くチャーミングでした。

IMG_1885パールマン

F.クライスラー作曲レシタティーヴォとスケルツォカプリス、演奏:イツァック・パールマン

当代の最高のヴァイオリニストであるパールマンは最も演奏回数が多い演奏家の1人です。小児麻痺からの不自由な足の為舞台には電動車椅子に乗ったまま登場します。粘りの有る美くしい音で奏でる音楽はゴージャスです。クライスラーの小品も大きな曲に聴こえますね。

4/15 OA楽曲とコメント

IMG_1773ホロヴィッツ

ウラジミール・ホロヴィッツ演奏、L.V.ベートーベン作曲ピアノソナタ熱情

ベートーベンらしい起伏のハッキリとした名曲です。この曲には感情の爆破が見られます。ハイドン-モーツァルトと受け継がれた古典派の様式を一歩踏み出して作曲家の心情を表したロマン派の第一歩と思います。
ホロヴィッツは世界的名ピア二ストとして盛んに演奏しましたが世界大戦あたりから精神的な問題で演奏しなくなりました。一時は再起不能では無いかとまで心配させましたが見事に復活してこのレコードを吹き込みました。

IMG_1770シェリング

W.A.モーツァルト作曲:ヴァイオリンとピアノの「私は恋人を失ったのテーマによる変奏曲
演奏:ヘンリック・シェリングvn、イングリッド・ヘブラーpf

シェリングというヴァイオリニストはヴァイオリンの特長である弦を擦るという事が良く現れた演奏家です。口の悪い人は泣き節と彼を評しますが上手いこと言うと思います。聴き手の胸に染み込んで来るヴァイオリンを弾く名手です。ピアノのヘブラーは素朴な飾らないピアノを弾く人で名コンビでは無いかと思いますね。

4/8 OA楽曲とコメント

IMG_1771カンポーリ

N.パガニーニ作曲F.クライスラー編曲1楽章の協奏曲
演奏:A.カンポーリ

パガニーニが作曲した名曲、協奏曲第1番をクライスラーがほとんど書き換えたと言っても良いくらい編曲した協奏曲です。クライスラー自身も良く演奏しましたし50年位前では本当によく演奏されていました。
パガニーニの原曲は丁度古典派とロマン派の中間地点の時代に作られましたのでどっちもつかずというところが有ります。クライスラーはそれを大幅に変更しました。第1主題はメロディというよりパッセージのようなメロディですので彼はいきなり第2主題から入っています。この主題はイタリア人パガニーニらしい明るく少し憂いのある美しいメロディです。
カンポーリは美しい音色と歌い回しで当時絶大な人気が有りました。この曲にぴったりの名演奏だと思います。

IMG_1772フランチェスカッティ

F.クライスラー作曲「ウイーン奇想曲」
演奏:ジノ・フランチェスカッティ

フランチェスカッティはフランス生まれの
名ヴァイオリ二ストで先祖はイタリア人だったようです。彼の演奏はフランス人らしい粋な歌い回しとウイットに溢れそに上でイタリア人のような明るい音色が魅力です。
クライスラーはウイーン生まれのヴァイオリ二ストですが若い頃フランスで勉強しましたので知性とウイットに富んだ作品を残しています。僕はフランチェスカッティのクライスラーがとても良いと思います。

4/1 OA楽曲とコメント

月光

L.V.ベートーベン作曲:ピアノソナタ月光
演奏:アニー・フィッシャーpf

ベートーベンはこの曲に自分で月光というタイトルを付けてないんです。作曲されて5年後に評論家がこの曲を評しまるでルツェルンの湖に夜月明かりの下漂う小舟のようだ、と言う所から月光と呼ばれるようになりました。ベートーベンはこの曲を幻想曲風のソナタとしか書いてないんです。そして恐らく曲のイメージが固定されることから月光と呼ばれる事を嫌っていました。

シャコンヌ

J.S.バッハ作曲:シャコンヌ
ナタン・ミルシテイン ヴァイオリン

無伴奏ヴァイオリンのパルティータの2番の最終楽章で、6曲有る無伴奏ヴァイオリンの曲を通じて最も長く、しかも一曲分位も有る大作です。内容も素晴らしくこの曲だけ取り出して演奏するケースも多いです。
ミルシテインは彼独特の透明で冷たい音でこの作品を偉大な建築物の様に築き上げています。

3/25 OA楽曲とコメント

IMG_1621スッぺ

リーダースダイジェストの家庭名曲集より
スッペ作曲歌劇「詩人と農夫」序曲

演奏:アレキサンダー・ギブソン指揮新ロイアルフィル
スッペの歌劇は戦前、関東大震災前に浅草オペラは非常に流行りまして、蕎麦屋さんの出前持が蕎麦を自転車で届ける時などオペラの一節をうたってと言うくらい流行しており随分上演されたようです。
しかし、本格的なオペラが紹介されるとこういう喜劇で軽いオペラは廃れました。そんな中でもこの序曲は演奏会で良く演奏されました。しかし、近年はそれも滅多に演奏される事が有りません。
子供の頃は何も知らずこのレコード全集を買って貰いましたが、色々なレコードを聞いたり雑誌を読むとこの全集は有名な指揮者やオーケストラが演奏してなくガッカリしてたんです。後年、この全集を聴き直すと演奏も素晴らしく録音も大変良いものでした。評論家や人の話を鵜呑みにしてはいけない。自分の耳と感性を信じる事が大切だと思っています。

IMG_1620クライスラー

F.クライスラー自作自演
愛の喜び

クライスラーはウイーンで活躍し後年アメリカで不動の地位を築きました。
彼は天才でヴァイオリンだけでなく作曲も沢山の名曲を残しました。音楽以外でも何ヶ国語も話せたり絵も小説も上手であったそうです。趣味の手品の腕前もプロ並みでこういう逸話が残っています。アメリカで世界的なヴァイオリニストとして評価が確立してからの話です。余興に手品を披露した或るパーティが終わって1人の紳士がクライスラーに近づいて自分のパーティで腕前を披露して欲しいと申し込みしたところ彼は本職のヴァイオリンの演奏だと思って快諾し当日ヴァイオリンのケースを持って現れると頼んだ人がビックリして「貴方はヴァイオリンも弾かれるんですか?」と言ったらしいです。

3/18 OA楽曲とコメント

ブルーノワルター

W.A.モーツァルト作曲:交響曲第40番
演奏:ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響曲楽団

モーツァルトは41曲も交響曲を書きましたが短調の曲は極少なく、モーツァルトの1番優れたとされるト短調は僅か2曲しか有りません。その中でもこの40番はモーツァルトの交響曲での最高傑作とされる名曲です。
ワルターはユダヤ人であるためヨーロッパを追われアメリカに渡り、ニューヨークフィルの常任指揮者になりましたが演奏中に心臓病で倒れました。そして気候の良いロサンゼルスに移って静養していましたがコロンビアレコードはそれを追いかけ、全てワルターの都合、病状に合わせてステレオ録音を行いました。オーケストラも彼のために編成しました。

ウィニアフスキー

ウィニアフスキー作曲:レジェンド
演奏:ダビッド・オイストラッフvn

オイストラッフは当時のソ連が産んだ戦後最大のヴァイオリニストです。彼の美点は何と言ってもそのストラディバリから紡ぎ出される音色です。キツすぎず甘過ぎず、ボウイングは滑らかで、その芸風は彼が亡くなるまで維持されました。彼のヴァイオリンは王の風格が有りました。

3/11 OA楽曲とコメント

IMG_1496トスカニーニ

J.ブラームス作曲:交響曲第4番
演奏:A.トスカニーニ指揮NBC交響楽団

NHKFMでこの曲を聴いて良い曲だと思って直ぐにレコード屋さんに駆け込みました。FMでやってたのがトスカニーニで、僕は他の人の演奏を聴いたことがないので自動的にこのレコードを注文しました。もし色々他のレコードを聴いていれば他の人を買ったかも知れませんね。しかし、聴けば聴くほどトスカニーニの演奏は素晴らしい事が分かって来ました。情緒に溺れる事なくダイナミックな演奏です。

IMG_1499ハイフェッツ

F.シューベルト作曲:アベマリア
演奏:ヤッシャ・ハイフェッツ

ハイフェッツは20世紀を代表する最高のヴァイオリ二ストだと思います。
アベマリアという曲はもともと歌曲です。歌詞が有ると言うことは聴く人にその音楽の理解に大いに助けとなります。器楽は歌詞が無いので音楽表現だけで理解して貰わなくてはならないので余計に難しいと思います。技術的には優しい曲ですがハイフェッツの輝きに溢れた音とボーイングで本当に祈る心が表現されています。

3/4 OA楽曲とコメント

シュカンパ

B.スメタナ作曲:弦楽四重奏曲第2番よりポルカ
演奏:シュカンパSQ

スメタナは晩年耳鳴りに悩まされてました。作曲家にとってベートーベンのように耳が聴こえなくなったりスメタナは絶えず高~い音が鳴ってたらしいですよ。耳は商売道具ですからね~。それでもスメタナは作曲を止めなかったんです。作曲をしないスメタナはスメタナじゃないと言う気概が伝わってきます。
演奏は世界的に一世を風靡したスメタナSQを先生に研鑽を積んだシュカンパSQです。

ギュンターヴァント

A.ブルックナー作曲:交響曲第8番第4楽章
演奏:ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ交響楽団

ブルックナーはオーストリー、リンツの郊外にあるザンクト・フローリアン教会の近くで生まれ、少年時代は聖歌隊として成長してからは作曲家として成功するまでザンクト・フローリアン教会のオルガニストをしていました。彼の主要作品はこの教会の響きが元になってますね。特に彼の交響曲はコンサートホールではなく、教会のような響きの豊かなところで演奏されるべきだと思います。