月別アーカイブ: 2015年7月

7/26 OA楽曲とコメント

シュタルケル バルトーク

ベラ・バルトーク作曲:ルーマニア民族舞曲
演奏:ヤーノシュ・シュターカーvc、練木繁夫pf
バルトークの曲は余りイージーリスニングには適してませんね。バルトークが亡くなったのは戦後ですから近代を代表する作曲家です。彼の作風はドビュッシーの和音の革新を取り入れ、ストラヴィンスキーのリズムを取り入れ、シェーンベルクの調性破壊を取り入れました。しかし、他の3人の近代音楽の革新者と異なる点は民族音楽に拘った点ですね。それは、過去長い間色んな国に支配されてきた歴史のゆく所だったのかも知れません。或いは、周りの国々がヨーロッパ人種なのにハンガリーはアジア系の民族マジャール人だったからかも知れません。彼は仲間のコダーイ等と共に周辺の国々を廻ってマジャール人の民謡を採譜してゆきました。それを自分の音楽に取り入れたのです。彼の音楽は無調音楽でもどこかにマジャール民謡が顔を見せます。
この曲はルーマニア民族舞曲となってますが、バルトークが生まれたのは現在のルーマニアでその当時はハンガリーであった所です。ですからこの曲は彼が生まれた地の民謡と言えるでしょう。彼は民謡を変形する事無くストレートに使ってます。
演奏しているチェロ奏者、シュタルケルはバルトークと同郷のハンガリー人で第二次世界大戦後に独立したハンガリーに又ソ連の戦車がやって来てソ連の傀儡政権を作り以後ベルリンの壁が無くなるまで共産主義政権でしたが、その時のハンガリー動乱で祖国を脱出してアメリカで活躍したチェリストです。彼が一躍有名になったのはバルトークの次男ピーターが技師としてペリオドレコードに録音したコダーイの無伴奏チェロソナタによってです。彼の演奏は快刀乱麻とも言われており、難しいパッセージの軽々と弾き切る潔さでしょうか?

 

COGQ-78

フランツ・リスト作曲:愛の夢
演奏:反田恭平
現在20歳でモスクワ音楽院の学生をされてます。この方は、見よう見まねでピアノを弾いていてそれを聴いてたお母さんがひょっとするととピアノの先生に習わせたのが始まりらしいですよ。ピアノは嫌いじゃなかった、サッカーがもっと好きでサッカーが少年だった様です。試合で骨折して出られず暇なのでピアノを弾いていたらピアノに傾斜したとの事。
僕らは専念してても大した事無いのにね。
道を切り開く早道はやはりコンクールでしょうかね。彼もコンクールで第一位になってからですね。それでモスクワ音楽院に行ってしまった。それで日本でコンサートもしておられる。そんな方です。
リストの愛の夢は彼の最も有名な曲でしょうね。リストと言えば超絶技巧をひけらかしてドヤ!と言う感じの曲が多い様に思うんですが、この曲はそんな事の無い素晴らしいメロディーと和声ですね。

7/19 OA楽曲とコメント

7月19日ピアティゴルスキー
アントン・ルービンシュタイン作曲:へ調のメロディー。
演奏:グレゴール・ピアティゴルスキーvc
ロシア人ピアティゴルスキーが得意にしていた楽曲です。作曲したアントン・ルービンシュタインはロシアの作曲家で有りピアニストでも有りました。現在では彼の楽曲はこの「へ調のメロディー」を除いては滅多に演奏されません。多分この頃ロシアには5人組と言うのが居て、ムソルグスキーとかボロディンとかキュイとかがロシアの民族色をもっと出して行く様な作品を書いていて音楽史上ではロシア5人組は残りましたが、それとは作風が違うルービンシュタインの名声は評価されませんでした。それに対してほんの近年ルービンシュタインに対する見直しがなされピアノ協奏曲や交響曲がレコーディングされたりしています。
「へ調のメロディー」は元々ピアノ曲で二つのメロディーの第一作に当たります。これをチェロに編曲して1970年以前では良く演奏されてました。

 

cello7月19日バルビローリー
ヤン・シベリウス作曲;カレリア組曲よりインターメッゾ
演奏:ジョン・バルビローリ指揮ハレ管弦楽団
シベリウスは年を取るにつれて音楽は精神性を強くし、難解で、綺麗なメロディーが影を潜めるので、演奏回数も少ないですが若い頃の作品はメロディーが美しく分かりやすいために人気が有ります。このカレリア組曲も素晴らしい作品ですね。

7/12 OA楽曲とコメント

7月12日ピアティゴルスキー

R.シューマン作曲チェロ協奏曲イ短調Op.125 第1楽章
演奏:グレゴール・ピアティゴルスキーVc, ジョン・バルビローリ指揮  ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
ピアティゴルスキーはコンチェルトではこのシューマンとサン・サーンスを得意にしていたようです。バッハ、ベートーベンの様な硬い作品は余り演奏記録が残っていませんしロマンティックな作品が評価が高いですね。独特の歌い回しや間の取り方が上手いんでしょう。
シューマンのチェロ協奏曲は音楽的に難易度が高いとされています。僕もまだレッスンのお許しが出ません。しかし、ドヴォルザークに次いで演奏される機会が多いんじゃないかと思います。ショスタコーヴィッチはオーケストレーションが悪いとしてこの曲のオーケストラパートを編曲しています。聴いた事が有りますがやはりオリジナルの方が良い様に思います。

 

7月12日シベリウス
ヤン・シベリウス作曲;フィンランディア
演奏;H.フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー交響楽団
シベリウスを知らない人でもこの曲は知ってる、というくらい人気の有る曲です。フィンランドはロシアに占領されたり植民地で有りました。フィンランドの文化はヨーロッパの中では特異で、元々アジア系の民族であったようです。それをロシアによってロシア風に変えさせられたりしたものでロシアを忌み嫌ってました。フィンランドには「東郷ビール」と言う飲み物があったそうです。今でも有るんかな?これは聞いた事も無いような小さな国日本が日露戦争で特に日本海海戦では船の数も戦闘力も数段勝るロシアバルティック艦隊を木っ端微塵にやっつけそれが終戦へと繋がって行きました。それでフィンランド国民は大喜びしたそうです。
この曲もロシアの勢力をやっつけると言う様な感じが曲に込められてます。始めの所は重苦しくいかにもロシアの圧政の元でフィンランド国民は虐げられてる感じが伝わって来ます。そして、その後勝利のファンファーレが吹き荒れます。フィンランド国民はこの曲を歓迎したと伝わっています。

7/5 OA楽曲とコメント

「公ちゃんの黄昏ドキはcello気分」公開録音イベント開催のお知らせ

日時:2015年7月19日(日)午後3時から およそ一時間

場所:甲府市川田町 アリア  マイスターホール

出演:住野公一・春ななみ ゲスト:齋藤律子(ピアニスト)

応募締切:7月10日(金)24時

好評につき第二回目の公開録音が開催決定!抽選で80名様を無料ご招待です。FM FUJIのホームページから、ご応募お待ちしています!!http://www.fmfuji.jp/topics/1507/19_cello.html

cello7月5日

リヒアルト・シュトラウス作曲:チェロと管弦楽のためのロマンツェ。
演奏:ミッシャ・マイスキーVC、セミヨン・ビシャコフ指揮パリ管弦楽団
先週はシュトラウスのチェロソナタを聴いて頂きましたが、シュトラウスは若い頃にチェロソナタを書き上げ自分でも満足したんでしょうね、又初演の演奏会も好評だったようでそれに気を良くして直ぐにロマンツェを書いたそうです。
チェロとオーケストラの作品はあまり演奏される機会が有りません。それは何故かと言いますと、オーケストラにチェロ独奏が登場するのは大抵オーケストラの定期演奏会で演目としてチェロ協奏曲を選んだ時です。独奏者はオーケストラに雇われてやって来ます。演目はオーケストラが決めます。そしてその演奏会は序曲とチェロ協奏曲で休憩が有り、その後交響曲演奏して終わります。同じチェロ奏者をソリストとして雇ってロマンツェの様な短い曲を演奏しません。ギャラは同じだからです。オーケストラで何故協奏曲を取り上げるかと言えば、一つはソリストのファンを会場に呼べる、つまりいつもの観客以外にお客様を呼べる事。それから交響曲と協奏曲のオーケストラの負担は大分協奏曲のほうが楽なんです。言わば伴奏なんです。一曲協奏曲がプログラムに入ると楽員さん方はホッとするんじゃないでしょうか?
チェロのリサイタルなら大抵ピアノとの共演でソリストが選曲出来るんですが、ですからこの曲はピアノとで演奏される機会が多いんじゃないでしょうか?
オーケストラで活躍したお父さんの専門楽器ホルンの様な響きが懐かしいです。

 

黒川悠一郎さん演奏 カタロニア民謡:パウ・カザルス編曲鳥の歌
カザルスはフランコ政権に反対し、フランコ政権を認める国ではチェロを弾かない宣言をして実行しました。しかし、後年公開演奏でなければ演奏する事が多くなりました。例えば、アメリカのケネディー大統領の前でホワイトハウスで演奏しています。彼のソロでクープランの「チェロのための演奏会用小組曲」とホルショフスキーのピアノ、アレキサンダー・シュナイダーのヴァイオリンでメンデルスゾーンのピアノトリオ、最後にソロでこの鳥の歌を演奏しました。又、国連総会で色んな曲を色んなカザルス一派と言われる著名な演奏家の演奏が有り最後にカザルスが鳥の歌の演奏とともに「カタロニアの鳥たちはピース、ピースと鳴く」というスピーチをしその模様がテレビで全世界に配信されました。それでこの曲は一躍有名になり色んなチェリストこの曲を取り上げる様になりました。