月別アーカイブ: 2015年11月

11/29 OA楽曲とコメント

シュポーアシュポア作曲:複合弦楽四重奏曲ニ短調
演奏:ヤッシャ・ハイフェッツその他の強力な演奏家達

ダブルカルテットと言うのはこのシュポアとダリウス・ミヨーしか書いて無いんじゃ無いでしょうか?メンデルスゾーンは同じ編成で弦楽8重奏を書いてるですがこれは8重奏で複合四重奏では無いんです。二組のカルテットが競争したり協力したりして音楽を作っています。
滅多に聴けない面白い曲でしたね。

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C.サンサーンス作曲:ヴァイオリンソナタ第1番ニ短調
演奏:小林美樹vn,田村響pf

サンサーンスのヴァイオリンソナタは良い曲な割りに演奏される機会が少ない曲ですね。技巧的にも音楽的にも難しいんでしょうね。ハイフェッツがこの曲を得意にしていました。終楽章は非常にスケールの大きな曲でヴァイオリンが大活躍します。演奏してる小林さんは多分この曲を得意にしてるんでしょうね。物凄く上手です。

11/22 OA楽曲とコメント

11月22日
N.パガニーニ作曲:カプリース第13番変ロ長調
演奏:ヤーノシュ・シュタルケルvc

パガニーニの作品No.1と言えばこのカプリースです。現在でもカプリースばっかりの演奏会と言うのは余り有りませんが、昔はカプリースが演奏会で取り上げられると言う事はまず無かったです。シューマンがこのカプリースにピアノ伴奏を付けたと言う記録は有るんですが肝心の楽譜が有りません。バッハの無伴奏バイオリンソナタでさえピアノ伴奏を付けて演奏していました。昔はロマンチックでないと受けなかったんですね。それがバルトークが色んな厳しい作品を出す様になって少しづつフリルや飾りが姿を消して行きました。
自分の演奏技術を上げるためにパガニーニのカプリースが使われて人前で演奏するもんじゃなかったんですね。
ヴァイオリンで弾くのでさえ難しいと言われてるこの曲をシュタルケルが弾いてます。弾くだけなら大勢居てると思うんですがシュタルケルの演奏には曖昧さがまるで有りません。そしてスムーズ。ギクシャクしたりしませんね。それが凄い事だとおもうんです。

シュレーカー歌曲集
F.シュレーカー作曲:夏の糸
演奏アンドレアス・シュミット(バリトン)エイドリアン・バイヌス(ピアノ)

シュレーカーは1878年に生まれたウイーンの作曲家です。生前良く演奏されたのがオペラで有ったためオペラ作曲家と言われていますが、管弦楽曲も沢山書いてます。
ブラームスとワーグナーと言う2つの流れが大きくロマン派の音楽を分けて行きます。古典派の人達が完成させた音楽の形式を守りその中で新しい和声とかメロディーを作り出して行こうとするブラームス派に対して形式の打破、和声の革新を進めるワーグナー派。ブラームス派はマーラーやレーガーが継承して行くんですが和声何かはかなり崩れて来てます。シュレーカーはそんなレーガーの後継的位置づけなんですが、ワーグナーやドビュッシー等の印象派の表現法を取り入れてます。
そんな中にシェーンベルクが登場し12音技法と言う新しい決め事を発表します。しかしその方向を選ばなかったシュレーカーは行き詰って行き、当時はリヒアルト・シュトラウスと人気を二分していた彼も、ユダヤ人で有る事による排斥を受ける等ガッカリの晩年に亡くなります。
彼の音楽は2000年を越えた辺りから見直され色んな作品が取り上げられています。

11/15 OA楽曲とコメント

モトぺルぺチュオ
N.パガニーニ作曲:モトペルペチュオ(常道曲)
演奏:ポール・トルトリエvc

パガニーニは自分で作曲してもっぱらそれを演奏していたようです。自分を一番良く知ってるので自分が得意な聴き映えする様に作曲してたんです。
人がそれを演奏しようと思っても演奏出来ない様に楽譜を残すと言う事を余りしませんでした。ヴァイオリンの為の協奏曲も現在6曲は楽譜が有るんですが、3番以降の作品が発見されたのが1960年頃なんです。
と言う様に彼は凄いヴァイオリニストだと言う名声がどんどん膨らみ、実際の演奏を聴いたり、楽譜を見て想像したりする事が出来なかったんですね。噂や評判だけが先行して実際の商品を市場に出さないと言うマーケティング手法をとったわけです。
常道曲と言うのはお休みが無い曲と言う意味で、他の多くの曲は必ず休みが有るんですが常道曲はずっと弾き続けてる曲です。
この曲は元々ヴァイオリンの曲なんですが、トルトリエはそれをチェロで演奏しています。ヴァイオリンでも中々難しくて弾けない曲をチェロで弾くんですから、トルトリエと言うチェリストも中々です。

末吉朋子さん
W.A.モーツアルト作曲:歌劇「魔笛」から夜の女王のアリア
演奏:ソプラノ・末吉朋子さん ピアノ・瀧田亮子さん

今回のゲストは東京室内歌劇場の歌手で有る和田ひでゆきさんと石井真紀さんをお迎えしました。番組がチェロを中心にして弦楽器やピアノと言う器楽中心で有るため、ゲストも今まで歌手の方をお呼びする事は無かったんですが、たまには歌手も出せ、と言うリクエストが来たモノでそれにお答えしたんです。
モーツアルトは歌劇を沢山書きましたが、その中で良く上演されるのはフィガロの結婚、ドン・ジョバンニ、とこの魔笛でしょうか?このうち魔笛だけがそれ以外のオペラと少し違ってます。オペラでは台詞は喋らないんです。レシタティーボと言って台詞も歌ってしまうんです。作曲家が台詞にもメロディーを付けてるんです。しかし、この魔笛にはそのレシタティーボが無く通常のミュージカルの様な台詞が有るだけなんですね。ですので他のオペラとちょっと違うのでモーツアルト自身もこの曲をオペラと言わずジングシュピール、歌芝居と区別していました。
そんな中で夜の女王と言う意味で役所が有るんです。魔笛のあらすじは分かりにくいですね。説明も難しいです。
愛する娘を誘拐されて怒り狂う夜の女王の歌なんですが、これが聴いているだけでもいかにも難しい曲です。音域が高くて、そして跳躍が有るんです。それに早いテンポでメロディーが上下するんで難曲中の難曲と言われています。

11/8 OA楽曲とコメント

ヤニグロのショパン
F.ショパン作曲:ノクターン嬰ハ短
演奏:アントニオ・ヤニグロvc

ヤニグロは普段小ぶりなニコロ・アマティのチェロを弾いてました。昔は小柄なご婦人用にフルサイズから少し小振りのチェロをレディサイズと呼ばれてました。これを肩幅が小さい男性が使ったりしています。
サイズが小さいチェロは高い音の伸びは良いんですが低音がタップリ鳴りません。
ヤニグロの演奏もそうなんですが彼はチェロの曲よりヴァイオリン曲の編曲などが上手でも有り得意でした。
ショパンのノクターンはそんな彼にピッタリの曲だと思います。甘い感傷的なメロディを線の細い音で奏でる。こう言うところがヤニグロの真骨頂では無いかと思います。

シュタルケルのロカテッリ
ロカテッリ作曲:ヴァイオリンソナタニ長調
演奏:J.シュタルケル(チェロ)
ルクレールとロカテッリ。フランスとイタリア。どちらも同じ頃活躍したヴァイオリンの名手ですが作風はだいぶ違いますね~。2人が何処かで一つの演奏会で共演した時それを聴いた人が「ルクレールは天使の様に弾くが、ロカテッリは悪魔のように弾く。」と2人の名人の特徴を述べています。
今回は悪魔方を聴いて頂きますが、演奏はヴァイオリンじゃなくそれをチェロで弾いた演奏です。この曲は今日の演奏家のシュタルケルしか弾けない弾かないのではなくチェロのスタンダードナンバーとなっていますが、しかし、これ程切れ味が鋭くしかし気をてらう事なく悠々と弾いてる演奏は無いと思います。

[プレゼントのお知らせ]

来月12月6日に東京・錦糸町の「すみだトリフォニーホール」にて
住野さんもかつて在籍していた「立命館大学交響楽団」の
コンサートがあります。
このコンサートに、番組のリスナーの方を抽選で10名様ご招待します!

ご希望の方は

・お名前

・ご住所

・電話番号

をお書きいただき、メールアドレス

cello@fmfuji.jp

までご応募ください。

11月15日(日)の番組放送をもって締切とさせていただきます。

「立命館大学交響楽団 創立60周年記念公演」

日程:12月6日(日)
場所:東京・錦糸町
すみだトリフォニーホール 大ホール
時間:13:30開場 14:30開演
チェロ:ヘーデンボルク・直樹
指揮:阪哲朗

プログラム:ドヴォルザーク
「チェロ協奏曲ロ短調 作品104」
チャイコフスキー
「交響曲第5番ホ短調 作品64」

みなさまのご応募、お待ちしています!!

11/1 OA楽曲とコメント

ザラ・ネルソヴァ
A.ドヴォルザーク作曲:チェロ協奏曲ロ短調。
演奏:ザラ・ネルソヴァVC、ヨーゼフ・クリップス指揮、ロンドン交響楽団。

ネルソヴァは日本では余り人気が無かったですね。女流チェリストの草分け的存在です。
彼女の演奏は女性特有のボーイングの滑らかさはあまり無いように思いますし、ガシガシ弾いてますね。男勝り、もう死語になりましたか?まだ有りますか?そんな感じのチェロを弾く人でした。作曲家のエルネスト・ブロッホは彼女の演奏か或いは彼女そのものだったかも知れませんが自分のチェロ独奏付きの作品にはいつも彼女を指名していたと言う話です。

n1
グルック作曲:「精霊の踊り」よりメロディ
演奏:公ちゃんVC
グルックはウイーンのハプスブルク家のマリアテレジアのお抱え音楽家として安定した生活を送っていましたがマリアの娘のマリーアントワネットのブルボン王朝への嫁入りに際して音楽教師としてパリに同行しました。しかし、直ぐにウイーンに帰国しフランス革命でマリーアントワネットが処刑されるのを知ること無く先に死にます。
彼はオペラに現在のオペラの様なものにすると言う革命を起こすんです。
代表作はオペラでオルフェオとエウリディーチェです。このオペラで一番有名な曲がこの精霊の踊りです。
公ちゃんが頑張って弾きました。

[プレゼントのお知らせ]

来月12月6日に東京・錦糸町の「すみだトリフォニーホール」にて
住野さんもかつて在籍していた「立命館大学交響楽団」の
コンサートがあります。
このコンサートに、番組のリスナーの方を抽選で10名様ご招待します!

ご希望の方は

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cello@fmfuji.jp

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11月15日(日)の番組放送をもって締切とさせていただきます。

「立命館大学交響楽団 創立60周年記念公演」

日程:12月6日(日)
場所:東京・錦糸町
すみだトリフォニーホール 大ホール
時間:13:30開場 14:30開演
チェロ:ヘーデンボルク・直樹
指揮:阪哲朗

プログラム:ドヴォルザーク
「チェロ協奏曲ロ短調 作品104」
チャイコフスキー
「交響曲第5番ホ短調 作品64」

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