月別アーカイブ: 2015年12月

12/27 OA楽曲とコメント

コダーイ
Z.コダーイ作曲:無伴奏チェロソナタ
演奏ヤーノシュ・シュタルケル

コダーイのチェロの名曲です。シュタルケルは第2次大戦後進駐して来るソ連に不安を感じて祖国ハンガリーを後にしてフランスに脱出します。そこで最初に録音したのがこの曲です。
彼はこの曲を合計5回位録音しておりコダーイと言えばシュタルケルと言う評判を確立してしまってますが、その最初の録音がこの時の録音です。
彼は何年か後に郷里の友人で有る指揮者アンタル・ドラティを頼ってアメリカに渡り、そこで同じ郷里の作曲家バルトークのご子息による録音をペリオドレコードにしますが、このレコードは演奏は勿論、リアルにクッキリとした録音にみんな驚いたのでした。
それ以来コダーイの無伴奏チェロソナタが有名になり、又この難曲を軽々と弾くシュタルケルも一躍有名になりました。
それでシュタルケルは無名のオーケストラマンからソリストになって行ったんですね。

ドニゼッティ
G.ドニゼッティ作曲:ヴァイオリンとチェロの為の協奏曲 第3楽章 ロンド

ドニゼッティは歌劇作曲家です。今日演奏される彼の作品は殆ど歌劇ですね。それでそれらの歌劇に出て来るアリアが又甘く切なく美しいメロディーなんです。次から次へと繰り出されるそのメロディはイタリアオペラの醍醐味とも言えるでしょう。そういう作曲家がコンチェルトも書いてるんです。それもvnとvcのコンチェルトを。勿論オペラアリアの様な甘いメロディで作られています。

12/20 OA楽曲とコメント

G.ロッシーニ作曲:チェロとコントラバスの為の二重奏曲
演奏:コーンラッド・ブレーメンダルvc、ジョエル・クアリントンdb

漫談の牧伸二の芸の中に「フランク永井は低音の魅力、バーブ・佐竹も低音の魅力、漫談の牧伸二は低脳の魅力」と言うのが有りましたね。懐かしいです。
この曲は正に低音の魅力ですね。チェロとコントラバスと言えばオーケストラでの低音族です。チェロには時々素晴らしいメロディーがやって来ますが、滅多にコントラバスにはメロディーはやって来ません。下手に演奏するとそして低音族だけでゴソゴソと何かやってるぞと言う事になりかねないです。でも、ロッシーニは上手く書いてますね。コントラバスにも良い所を残しつつチェロに主導権があります。
こんな曲は余り無いですね。似た曲としてモーツアルトがチェロとファゴットの二重奏を書いてます。これも良い曲ですね。

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F.リスト作曲:愛の夢第3番
演奏:若林顕

久し振りのゲスト若林さんのCDから選曲されました。リストの愛の夢。元々歌の曲だったらしいですが今日では世界中の巨匠と呼ばれるピアニストから若手までみんなが好んで演奏するピアノ曲です。ピアニストの間ではどうやらリストを弾くと上手いピアニストだと言う事みたいで、みんなが無理してリストを弾こうとしますが、リストの作品の中でもこの曲は比較的優しくて、また、聴く方も良く知ってる曲と言う事が有るんでしょうね。良く弾かれます。ロマンティックなメロディーが次々と展開される素敵な作品です。演奏の若林さんも持って回ったスタイルじゃ無くストレートに演奏されとてもいい感じですね。これぞ巨匠の演奏と言う間です。

12/13 OA楽曲とコメント

G.ロッシーニ作曲 弦楽ソナタ第6番第3楽章テンペスタ
演奏:ドイツ弦楽ゾリステン ベルリン

ロッシーニはオペラ作曲家として後世に名を残しましたが、その他にも沢山書いてるんです。この弦楽ソナタも彼の作品中重要な位置づけです。全部で6曲からなりそれぞれ3楽章形式で書かれています。1番から順に難しくなっていってるように思うんですが6番の3楽章が最も迫力の有る楽章じゃ無いでしょうか?
この楽章だけにテンペスタ(嵐)と言うタイトルが付いていています。それだけこの楽章に思いいれが有ったんでしょうね、やっぱり。
曲は最初は穏やかですが次第に嵐状態になって行きます。2オクターブのスケール音階で上がったり下がったりするんですが転調して行くんです。これがなかなか迫力の元になっています。

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F.リスト作曲:メフィストワルツ
演奏:若林顕
メフィストフェレスと言うのはゲーテの小説ファウストの登場人物で悪魔です。リストはこのメフィストフェレスが踊るシーンをピアノ曲にしたのがこの曲です。この曲は非常に演奏するのが難しいとされていてリストの他の多くの作品もそうですが演奏効果が有る曲で難しい曲を弾いただけの事は有ります。僕だけかもしれませんが若林さんと言うピアニストはバッハとかベートーベンとか精神性の有る曲ばかりを演奏されるのかと思ってましたがこう言うヴイルティオーソ曲も得意なんだなと新しい発見だったと思います。

12/6 OA楽曲とコメント

12月6日

ウエーバー作曲:舞踏へのお誘い
演奏:アレキサンダー・ギブソン指揮新ロンドン交響楽団
ウエーバーの作曲作品の中でみんな知ってる曲と言えば「魔弾の射手序曲」とこの「舞踏へのお誘い」でしょうか?
この舞踏へのお誘いは元々ピアノ曲としてウエーバーが作曲したのですが、このオーケストラ版はウエーバーを非常に尊敬していたフランスの作曲家ベルリオーズがオーケストレーションしたものです。ムソルグスキーの展覧会の絵もオーケストレーションの天才ラヴェルによるオーケストラ版の方が有名ですよね。
曲の最初の出だしのところがチェロの独奏が有るんです。これが良いですね。

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マスネ作曲:タイスの瞑想曲
演奏:小林美樹vn、田村響pf

最近余り演奏されなくなりましたね~、この曲は。しかし、ヴァイオリ二ストにとってクライスラーの色んな作品同様アンコールのレパートリーとして欠くべからざる曲だと思います。
演奏されている小林さんは、先週サンサーンスのヴァイオリンソナタを聴かせてくれましたが、そのエネルギッシュな演奏とは逆にこの曲では歌う楽器としてのヴァイオリンを良く鳴らして弾いてますね。