月別アーカイブ: 2016年1月

1/24 OA楽曲とコメント

レナード・ローズ

R.シューマン作曲:幻想小曲集
演奏:レナード・ローズ

この曲は元々クラリネットとピアノの曲として書かれ作品ですがチェロの演奏会でも良く取り上げられてます。クラリネットで演奏する方がよりファンタジー性が出ると思いますが、チェロで演奏するとホロっとする哀愁が加わるように思います。
ローズは一世代前のアメリカを代表するチェリストでvnのアイザック・スターンなどとトリオも組んでいてハイフェッツの100万ドルトリオに続く名人トリオとして一斉を風靡しました。彼の哀愁漂う演奏は素晴らしいと思います。

ピエール・フルニエ

バッハ=グノー作曲:アヴェマリア
演奏:ピエール・フルニエvc、管弦楽団

グノーはセントチェチリアの荘厳ミサをはじめ多くの美しい曲を作曲しましたが一番有名な曲は皮肉にもこのアヴェマリアです。この曲は元々バッハが作曲した平均律クラビア曲集の一番最初に有るプレリュードを伴奏にしてその上に美しいメロディーを付けた所これが大ヒットしたんです。今で言えば盗作?になってバッハのひ孫さんあたりから訴えられたかもしれませんね~。

1/17 OA楽曲とコメント

シャフラン
D.ポッパー作曲:タランテラ
演奏:D.シャフランvc

ポッパーは19世紀のハンガリーのチェロの名手で後に大きな影響を与えました。チェロのエチュードも書いており、初心者向けで無く最後の方に仕上げとして難易度の高い練習曲です。そんなポッパーが書いたタランテラと言う本来は舞曲で早い曲です。
チェロはヴァイオリンと違って弦が太く長いので発音するのに時間がかかります。そこでヴァイオリンとの役割分担ができるのですが、そこを敢えてヴァイオリンの領域に踏み込んでやろうと言う名人が出てくるモノで、ヴァイオリンの曲を、例えばチゴイネルワイゼンをチェロで弾いたりする名人もいます。
シャフランもその口でタランテラはヴァイオリンの曲ではありませんが見事に弾き飛ばしています。

シューマンカルテット
G.ヴェルディ作曲:弦楽四重奏曲より第2楽章
演奏:シューマンカルテット

オペラ作曲家ヴェルディが書いた唯一の弦楽四重奏曲です。ヴェルディを知る人は或いは、えっ!本当にヴェルディが弦楽四重奏曲を書いたの?と疑うかも知れませんが、書いたんです。中々良い曲に仕上がっています。時々演奏会でも取り上げられます。
弦楽四重奏曲は作曲の基本と言えます。オーケストラ作品も弦楽四重奏曲に管楽器、打楽器を加えて作曲されます。
演奏しているシューマンカルテットはドイツで現れた新人のカルテットで3人の兄弟を中心に結成為れた今売出し中の若手No.1のカルテットです。

1/10 OA楽曲とコメント

ロストロポーヴィチ
D.ショスタコーヴィチ作曲:チェロ協奏曲第1番
演奏:M.ロストロポーヴィチvc、U.オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団

結局ショスタコーヴィチはチェロ協奏曲を2曲書いてくれました。どの曲もロストロポーヴィチが初演しました。中でも1番の方は初期のショスタコーヴィチの良いところが良く出ています。チェリストのロストロポーヴィチはこの曲を得意にしており西側に演奏旅行を良くやってました。この録音はロストロポーヴィチが初めてアメリカに演奏旅行した時に収録されたものです。西側にはこの曲の楽譜がまだ無く初めて聴くショスタコーヴィチのチェロ協奏曲とロストロポーヴィチの演奏に驚嘆しました。
因みに僕は高校3年の時にフェスティバルホールで初めてこの曲を聴きました。一晩でドヴォルザークとショスタコーヴィチを弾いたのにビックリしました。

リスト
F.リスト作曲:エレジー第1番
演奏:アラン・ムニエvc、

リストの演奏は今日では聴くことが出来ませんが、それはそれは素晴らしい演奏で有ったと当時の人々が証言しています。そして、多くの弟子を育てて、その弟子達がまた弟子を育てると言う様に今日のピアノ界を支えています。
しかし、今日リストに接するのは主に彼が作曲した多くの作品を通してです。ピアノヴィルチュオーソですからピアノ曲が多いんですが管弦楽曲も沢山書いてます。彼は、後にリヒアルト・シュトラウスがその分野で沢山素晴らしい作品を書きましたが、交響詩と言う様式を発明した人です。リストはピアノ曲でもそうなんですが、音が多いですね。これがリストのピアノ曲が難しいと言われてる要因の一つです。ですから本当はピアノ曲よりも大編成のオーケストラ作品をもっと書きたかったんですしょう。
そんな彼がチェロの為に2曲だけ書いてくれてます。それがエレジー第1番と第2番です。
演奏しているムニエさんはフランスの名チェリストで丁度1月の末頃来日して演奏会を開いてましたね。

1/3 OA楽曲とコメント

IMG_1152F.シューベルト作曲楽興の時第3番
演奏:ヤーノシュ・シュタルケルvc

シュタルケルはヨーロッパデビューをフランスで行い同時に録音もしました。それがZ.コダーイの無伴奏チェロソナタです。このレコードは78回転のSPレコードだったらしいですがディスク大賞を取りました。それだけ演奏が素晴らしかったんでしょうね。それ以来シュタルケルと言えばコダーイと言う具合に聴衆はあらゆる演奏会でこの曲の演奏を求めました。
この曲は恐らく彼が録音に残した曲で一番多いんじゃ無いでしょうか?来日時にもこの曲を録音してヴィクターレコードから発売されてました。
音楽評論家もシュタルケルと言えばコダーイと言うもんだから彼のイメージは豪快で快刀乱麻を断つと言う風にレッテルを貼られましたが、外れてはいないと思いますがそれは一面にしか過ぎずこのシューベルトの様な曲も実に上手いですね。実際の彼の演奏を客席で聴くと音がイメージより小さいですね。それだけ緻密な音なんでしょう。端正で室内楽的な演奏ですね。そんな彼にピッタリの曲がこの曲じゃ無いでしょうか?

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H.ベルリオーズ作曲:幻想交響曲
演奏:H.V.カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

ベルリオーズは自分がシェークスピアのお芝居を見てその主演女優に恋し突然熱烈なラブレターを送ってしまいました。彼女はただびっくりして怖がったと言われてます。ベルリオーズは落胆し彼女と家族を皆殺しにして自分も死のうと留学先のローマから列車に乗りましたが段々冷静になって計画を中止しますが、転んでもただ起きない浪速の商人、自分の気持ちや状態を音楽にします。それがこの幻想交響曲です。女優に振られたお陰でこんな名曲が誕生したのですから我々は大いに感謝しなければなりませんね。