月別アーカイブ: 2016年2月

2/28 OA楽曲とコメント

石川静

B.スメタナ作曲:「我が故郷」より、演奏:石川静vn、ヨゼフ・ハーラpf

ヴァイオリンの石川静さんは中学卒業してチェコに渡ってヴァイオリンの研鑽をされ世界的なコンクールで上位入賞されて一躍日本で有名になられたヴァイオリ二ストです。日本でよりもチェコで有名な方です。日本でも演奏会を開かれて、その時いつも決まった様にピアノを担当されるのがハーラさんです。
僕も何度かハーラさんのピアノでチェロを弾かせて頂きましたが、とても弾きやすいんです。勝手に気がついたら弾いてるという感じですね。
スメタナは連作我が祖国、中でもモルダウを作曲して有名ですが、その頃チェコはドイツに併合されていたんです。それで民族自立の機運が高まりつつ有り、こういう曲が好評を得たんだと思います。
因みにチェコのために多くの曲を書いたスメタナはチェコ語が全く話せなかったそうです。後年勉強して話せる様になったそうです。

D.ポッパー作曲:3台のチェロとピアノのためのレクイエム
演奏:天野武子他

D.ポッパーはハンガリー生まれのチェロの大先生でチェロの練習曲やチェロのための作品を多く書いています。中でも何台かのチェロが集まると良く演奏される曲です。チェロだけでは無くピアノが入っているのは珍しいです。とても悲しい感じが胸を打つ素晴らしい曲です。

2/21 OA楽曲とコメント

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エデュアルド・ラロ作曲:チェロ協奏曲ニ短調
演奏:G.カサドvc,ペルレア指揮バンベルグ交響楽団

ラロはフランス人ですがおじいさんがバスク人で、人種つまり血はバスクなんですね。バスク地方はスペインとフランスに跨るエリアで言葉もバスク語を話します。ラロの代表作は先ず1番よく演奏されるのはスペイン交響曲と名付けられたヴァイオリン協奏曲です。文字通りスペイン色満載でベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームスなどのドイツロマン派の協奏曲とは趣きが全く違います。
この、チェロ協奏曲も題こそ付けられてませんが全曲スペイン色満載です。チェロは音域がヴァイオリンに比べて低い為オーケストラが演奏している時に弾いてもオーケストラにかき消されて聞こえて来ない。かと言ってオーケストラが演奏しないと協奏曲にならない。その辺をラロは上手く書いています。

J.ハイドン作曲:3本のチェロのためのディヴェルティメント
演奏:天野武子他

エステルハージー家お抱え音楽家だったハイドンはエステルハージー殿様用の作品を沢山書きました。殿様はバリトンと言う楽器が得意で、ハイドンは多くの作品を残しました。バリトンと言う楽器はヴィオラダガンバの様でもっと小さい弓で弾く楽器です。出て来る音量が小さくて結局廃れてしまい、今日では演奏されることが殆ど有りません。後世の人達がその中から良い所を選んでチェロ用に編曲しました。

2/14 OA楽曲とコメント

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G.フォーレ作曲:子守歌
演奏:M・ジャンドロンvc

フォーレの子守歌ですね。いろんな作曲家が子守歌を書いていまして、それだけで1枚のCDが出来る程なんです。
一番有名なのはモーツアルトでしょうか?ブラームスも書いてますね。しかし、僕はこのフォーレの子守歌が一番良く眠れそうです。人によって違うでしょうが。眠りを誘う要素として定期的な揺れと言うか繰り返しが大事なんですよね。ですから、2/6拍子とか2/4拍子がいいように思います。音楽的には単純な方が眠れますね。3部形式で中間部で転調したりすると音楽としてはいいかもしれませんが余り眠れませんね。
ジャンドロンの演奏もさらった弾いてて後に引きません。子守歌には丁度いいですね。

W.A.モーツアルト作曲:13管楽器のためのセレナード

この曲程モーツアルトが天才だった事を表した曲は無いのではないかと思います。管楽5重奏とか6重奏とかを書いた作曲家は沢山いるんですが、管楽器ばかり13本で合奏する曲を書くと言うアイデアは中々浮かぶものでは有りません。そして同じ管楽器ですから音色は似ていて異なります。そこを上手く色んな楽器の音色の特徴を生かして作曲されてますね。
美しく、素晴らしい曲ではないかと思います。

2/7 OA楽曲とコメント

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J.ハイドン作曲:チェロ協奏曲第2番ニ長調
演奏:B.グリーンハウスvc、イズラー・ソロモン指揮

グリーンハウスの演奏を一言で言うと端正ですね。端正な演奏とはハミ出さない演奏ですね。やり過ぎない演奏ですね。しかし、ちゃんとハイドンを過不足無く外連味無く表現してます。
彼が演奏したドボルザークの協奏曲もレコードとして残っていますが、ドボルザークはひょっとするとロストロポーヴィチのようの大熱演、ちょっとやり過ぎの方が良いと言う人も多いと思います。しかし、このハイドンの協奏曲、特に2番は本当に横綱のような王道を静かに歩くと言うような曲は本当にグリーンハウスに合ってると思いますね。

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S.フランク作曲:ヴァイオリンソナタイ長調
演奏:J.デュプレvc、D.バレンボイムpf(チェロ編曲版)

フランス語圏の作曲家によるヴァイオリンソナタとしては1番人気の有る曲が恐らくこの曲でしょう。
循環形式という手法で作曲されたこの曲は同じ音形ラインが各楽章でも使われている為全体の統一が計られています。
この曲はチェロにも編曲され、といってもオクターブ下げたりしただけなんですが、よく演奏されます。チェロで弾いても何の違和感も有りません。
ジャクリーヌ・デュプレは女性チェリストで1番人気の有る人ですね。彼女は生きておられれば僕と同い年でネズミ年です。残念ながら病気で早く亡くなりました。
デュプレは人気絶頂だった頃同じく売り出し中だったバレンボイムと結婚しユダヤ教に迄改宗して大きな話題になりましたが発病してからの結婚生活は不幸だったようです。
この録音は丁度結婚したてで幸せの絶頂期の録音です。デュプレの演奏は感情過多で曲によってはやり過ぎと思うことが多いんですがこの曲は彼女の個性によく合ってると思います。

1/31 OA楽曲とコメント

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L.V.ベートーベン作曲:三重協奏曲
演奏:スークトリオ(スークvn、パネンカpf、フッフロvc)

三重協奏曲と言うのは珍しい編成です。ヴァイオリンとヴィオラをソロにしての協奏曲はモーツァルトが書いてますが、ピアノトリオをソロにしての協奏曲はあまり有りません。
バロック時代には複数のソリスト(大抵はvn、va、vc、に通奏低音がソロで、それに対して弦楽オーケストラがバックで演奏する、と言う形式でヘンデルやコレルリが書いています。
スークトリオは有名なヴァイオリニストのスークを中心にしたトリオでチェコを代表していたトリオです。ピアノトリオは弦楽四重奏と違って各人のソリストとしての技量を発揮し時には張り合ったりするところが見どころなんです。昔から名人によるトリオ、(ハイフェッツールービンシュタインーフォイアーマントリオやティボーーコルトーカザルストリオ等)はその代表です。チェコトリオもそれぞれがチェコの最高のプレーヤーで有りながらアンサンブルもバッチリと言うトリオです。

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J.オッフェンバック作曲:「ジャクリーヌの涙」
演奏:ウエルナー・トーマスvc

チェロの名人だったオッフェンバックのチェロの曲です。曲名のジャクリーヌとは誰か?何で泣いてるか?疑問は調べましたが分かりませんでした。分からないと想像が膨らみますね~。涙と言っても泣き叫ぶ悲しみじゃ無いですね。甘美な涙でしょうか?