月別アーカイブ: 2016年12月

12/25 OA楽曲とコメント

img_3203

A.ドヴォルザーク作曲:「家路」新世界交響曲第2楽章
A.ワイラースタインvc

ワイラースタインも音楽一家に生まれたんですね。お父さんはクリーブランド弦楽四重奏団の第1vn弾いていた人でこの楽団を支えてた人です。ワイラースタインのチェロは女性とは思えぬ強さがありますね~。女性チェリストと男性チェリストの違いはボーイングに有るのでは無いでしょうか?女性は何故か手首が柔らかく、それが肉体的特徴か、女性的であろうとする意識からそうなるのか僕はよく分かりませんが右手首の柔らかさが音楽をより滑らかにしている様に思います。
しかし、ワイラースタインは柔らかさの中に力強さがみなぎっています。
今日の曲は家路という穏やかな曲でワイラースタインの力強さを発揮する場面がありませんが素朴さが良く出ているように思います。

img_3198

F.メンデルスゾーン作曲:交響曲第4番イタリア
演奏:L.バーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団

メンデルスゾーンがイタリア旅行をして、そのイメージを交響曲にしたものです。南国のイタリアそのものの明るく溌剌とした躍動的な曲です。
それをその当時新進気鋭のバーンスタインが指揮して誠に前向きで躍動的な演奏です。バーンスタインはブルーノ・ワルターの元で副指揮者を勤めていたのですが、ある日ワルターが持病の心臓病で演奏会の当日倒れてしまったので急遽バーンスタインに仕事がまわって来たのです。日頃からプログラムの曲を勉強してないととても即席では指揮出来ません。しかし、バーンスタインはちゃんと勉強していて見事に演奏しました。いや、ワルター以上だという人さえ大勢いました。ワルターは心臓病を治療するためニューヨークフィルハーモニー管弦楽団を引退しバーンスタインに文字通りバトンタッチしたのです。

12/18 OA楽曲とコメント

img_3202
A.ヒナステラ作曲:パンペーナ第2番。演奏:ソル・ガベッタvc

ヒナステラは戦前から戦後に掛けて活躍したアルゼンチンの作曲家です。ブラジルのヴィラロボス、メキシコのポンセ等と並ぶラテンアメリカを代表する作曲家です。
パンペーナ第2番は第1番がヴァイオリンピアノの為に書かれており対をなす作品です。
演奏しているソル・ガベッタはアルゼンチン生まれでお国の作曲家です。彼女がドイツモノやフランスものを弾く時はあくまでも正統派の演奏をするのですがお国のモノはやはり気合が入ってますね。

img_3199

B.スメタナ作曲歌劇「売られた花嫁」より道化師の踊り
演奏:ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団

売られた花嫁というオペラはあまり演奏される事が有りません。言葉がチェコ語で書かれてる為に歌える人が少ないんです。ドヴォルザークにも「ルサルカ」というとても美しいロマンティックなオペラが有るんですがこれも残念ながら演奏機会はとても少ないです。
しかし、このオペラは素晴らしく楽しい序曲を持っている為に題名はよく知られています。序曲の次によく演奏されるのがこの道化師の踊りです。道化師がチェコ民謡風の音楽に合わせて踊る場面でこの曲使われます。とても速い曲でオーケストラで一糸乱れずに演奏するのは難しいんですがフィラデルフィア管弦楽団は流石に名人プレーヤーを集めオーケストラだけあって見事なアンサンブルです。

12/11 OA楽曲とコメント

image1

M.ブルッフ作曲:コルニドライ
演奏:クリスティーナ・ワレフスカVC、モンテカルロ歌劇場管弦楽団

ワレフスカはアメリカ生まれの女流チェリストで、美人で有った為もあり、デビューして直ぐにフィリップレコードと契約して矢継ぎ早にほとんどの主要チェロの協奏曲を録音しました。それも有って日本にも演奏旅行で来て音楽ファンの間で大評判になりました。しかし、その後録音するネタも減った為かレコードも発売される事無く日本人にとっては忘れられたチェリストちなりましたが、彼女は拠点を結婚した相手の国に移って北南米を中心に活動していましたが、日本には根強いファンが居たのですね、ファンクラブが出来て彼女を呼ぼうとして、これを最近実現させました。
僕はその演奏を聴いて無いんですが70歳近くになっても衰える事無く円熟味を増した素晴らしい演奏だったそうです。

img_3200

R.ワーグナー作曲:歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
演奏:G.セル指揮、クリーブランド管弦楽団

ハンガリー人のセルは彼のピアノ演奏を聴いても分かる通りクリーンで清潔な演奏を特徴としていました。
今のオーケストラでは考えられない事ですが、練習を沢山した事で有名です。そして、ローカルオーケストラの一つだったクリーブランド管弦楽団をビッグ5の一つにまで鍛え上げたのです。彼は完全主義者でもあり、オーケストラホールがよく響く様に装飾的な物を排除したり、ステージのワックスの塗り方にまで指示を出してた様です。
又、有難い事に車を走らせるのが大好きだったとも言われています。

12/4 OA楽曲とコメント

img_3180

F.シューベルト作曲:アルペジオーネソナタ第2楽章
演奏:堤剛vc

堤さんの若かりし頃の演奏記録です。まだ、世界のコンクールで良い成績を上げた直後でこれからいよいよチェリストとして活躍しようとする頃の録音で、その演奏は、そう言うこれからへの期待とか希望とかやる気が伝わって来ます。若さとは何かという事が良く分かるリリシズム溢れる演奏であると思います。

img_3179

E.エルガー作曲:セレナーデ
演奏:サー・ジョン・バルビローリ指揮シンフォニア オブ ロンドン

今、この原稿をロンドンで書いています。イギリスは表と裏がはっきりしていて決して本音を表に現すようなようなところは有りません。一線を決して越えない節度、折り目正しさが有りますね。音楽にもそう言う国民性が出ており毒にも薬にもならない面白くない曲や演奏が多いです。
エルガーの音楽も穏やかなものが多いですね。しかし、一旦バルビローリが指揮をするとその音楽に俄然と活力と輝きが出て来ます。