月別アーカイブ: 2017年7月

7/23 OA楽曲とコメント

F.メンデルスゾーン作曲:弦楽四重奏曲変ホ長調より第4楽章フーガ
演奏:バルトルディ弦楽四重奏団

メンデルスゾーンは弦楽四重奏曲にフーガをよく使っています。フーガはハイドン以後の古典派の楽曲ではあまり見られません。3声、4声のメロディーが始まりをずらして書かれておりそれぞれ独立した音楽で有りながら一緒に聴いても調和しているんです。聴き手は頭の中でチャネルを切り替えながら記憶と合わせて聴いています。古典派以後ロマン派はメロディーに対して和音でメロディーを支える構造が多いです。メンデルスゾーンは自分の勉強の為にバッハとそのフーガを研究しました。その習作がこの作品です。

バルトルディ

A.ドヴォルザーク作曲:交響曲第8番第3楽章
演奏:ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送管弦楽団

悲運の指揮者ともいうべきクーベリックの一番の功績はこのバイエルン放送管弦楽団を一流に仕上げた事でしょう。音楽家には政治は関係無いという人も居ますが表現の完全な自由が確保されないと音楽家には創作意欲が湧きません。クーベリックはナチを嫌い、共産主義を嫌って自由諸国に活動を移しましたが漸くミュンヘンのバイエルン放送管弦楽団で花が咲いたと思います。素晴らしい演奏ですね。

クーベリック

7/16 OA楽曲とコメント

ハイドン 鳥

J.ハイドン作曲:弦楽四重奏曲「鳥」第4楽章
演奏:シュナイダー弦楽四重奏団

ハイドンは雇い主の王様のために43曲もの弦楽四重奏曲を書きましたが、未確認の作品もまだ有るんではないでしょうか?
同じ領主様のために書くのですから同じ様な曲ではいけません。趣向を変えないとバレてしまいます。
鳥は2楽章が2羽の鳥が仲良く戯れてたり他の楽章にも鳥が顔を出します。

フリッチャイ

B.スメタナ作曲:交響詩「モルダウ」

チェコは歴史での過去色んな国の植民地になり言葉も母国語を中々話す事が出来ない国でした。それだけに民族意識が強くスメタナが生きていた時はドイツの植民地であり、愛国者であったスメタナもチェコ語を話せなかったという事です。ナチスに占領されようやく平和になったと思ったら今度はソ連が占領していました。ソ連が崩壊しようやく長い占領地時代に終止符を打ちました。他国民に占領されていた時チェコの人々の心の拠り所になった曲がこのモルダウです。
このチェコ人の心の拠り所である名曲を夭折の天才指揮者フリッチャイが指揮しています。

7/9 OA楽曲とコメント

ラサール

A.ウエーベルン作曲:弦楽四重奏曲(1950)
演奏:ラサール弦楽四重奏団

ウエーベルンと言えばシェーンベルクの弟子で師が開発した12音技法の後継者です。ルネッサンス音楽から続いた調性音楽を否定して、聴いている人に何調か分からない印象を与える為に12の音を均等に扱う手法です。しかし、そこはかとなくいい感じでは有ります。

ピエロガンバ

J.ロッシーニ作曲:歌劇「セビリヤの理髪師」序曲
演奏:ピエリーノ・ガンバ指揮ロンドン交響楽団

天才少年ピエリーノ・ガンバ。9歳で指揮デビュー。レコードで聴くとメリハリがはっきりとして、音楽をイキイキと歌わせています。所がデッカから何枚かのレコードを録音していつの間にか姿消してしまいます。現在はカナダで音楽を教えているようです。余りにも若い時にデビューしてしまうと、それを持続させるのは大変な事です。

7/2 OA楽曲とコメント

クレアモント

R.シューマン作曲:弦楽四重奏曲第一番より第4楽章
演奏:クレアモント弦楽四重奏団

シューマンの弦楽四重奏曲はあまり演奏される機会が少ないです。後期ロマン派のブラームスと比べるとソナタ形式などの展開力が弱い様に思いますが、シューマンの良さは少年のような大人の世界への憧れであったり、大人が少年時代を懐かしむ。そういう所が有りますね。

アバド

J.ブラームス作曲:交響曲第2番第1楽章
演奏:クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィルハーモニカ

カラヤンの次の常任指揮者です。カラヤンの後は厳しいですね。聴衆はカラヤンと比べますからね〜。カラヤンの破綻のない均整の取れた演奏と比べられるのは辛いです。がアバドは上手くやったんじゃないでしょうか?彼は楽団員からも聴衆からも愛されましたね。又、団員の入れ替えで上手くなりました。このブラームスの交響曲を聴いていますとよく歌うブラームスです。彼の良さがよく出ています。