月別アーカイブ: 2018年4月

4/22 OA楽曲とコメント

IMG_1886リリー

リリー・クラウス演奏:モーツァルト作曲ピアノ協奏曲第26番戴冠式

リリー・クラウスを初めて聴いたのは大学生の頃京都会館で京都市交響楽団のソリストとしてこの曲を演奏した時です。その時クラウスは60歳位だったと思いますが舞台に出る時に颯爽と早足で登場しました。演奏同様サッパリと爽やかでしたね。その五年後くらいにトロントで聴いた時には大分お年を召されたと言う感じでしたが大家然とされる事無くチャーミングでした。

IMG_1885パールマン

F.クライスラー作曲レシタティーヴォとスケルツォカプリス、演奏:イツァック・パールマン

当代の最高のヴァイオリニストであるパールマンは最も演奏回数が多い演奏家の1人です。小児麻痺からの不自由な足の為舞台には電動車椅子に乗ったまま登場します。粘りの有る美くしい音で奏でる音楽はゴージャスです。クライスラーの小品も大きな曲に聴こえますね。

4/15 OA楽曲とコメント

IMG_1773ホロヴィッツ

ウラジミール・ホロヴィッツ演奏、L.V.ベートーベン作曲ピアノソナタ熱情

ベートーベンらしい起伏のハッキリとした名曲です。この曲には感情の爆破が見られます。ハイドン-モーツァルトと受け継がれた古典派の様式を一歩踏み出して作曲家の心情を表したロマン派の第一歩と思います。
ホロヴィッツは世界的名ピア二ストとして盛んに演奏しましたが世界大戦あたりから精神的な問題で演奏しなくなりました。一時は再起不能では無いかとまで心配させましたが見事に復活してこのレコードを吹き込みました。

IMG_1770シェリング

W.A.モーツァルト作曲:ヴァイオリンとピアノの「私は恋人を失ったのテーマによる変奏曲
演奏:ヘンリック・シェリングvn、イングリッド・ヘブラーpf

シェリングというヴァイオリニストはヴァイオリンの特長である弦を擦るという事が良く現れた演奏家です。口の悪い人は泣き節と彼を評しますが上手いこと言うと思います。聴き手の胸に染み込んで来るヴァイオリンを弾く名手です。ピアノのヘブラーは素朴な飾らないピアノを弾く人で名コンビでは無いかと思いますね。

4/8 OA楽曲とコメント

IMG_1771カンポーリ

N.パガニーニ作曲F.クライスラー編曲1楽章の協奏曲
演奏:A.カンポーリ

パガニーニが作曲した名曲、協奏曲第1番をクライスラーがほとんど書き換えたと言っても良いくらい編曲した協奏曲です。クライスラー自身も良く演奏しましたし50年位前では本当によく演奏されていました。
パガニーニの原曲は丁度古典派とロマン派の中間地点の時代に作られましたのでどっちもつかずというところが有ります。クライスラーはそれを大幅に変更しました。第1主題はメロディというよりパッセージのようなメロディですので彼はいきなり第2主題から入っています。この主題はイタリア人パガニーニらしい明るく少し憂いのある美しいメロディです。
カンポーリは美しい音色と歌い回しで当時絶大な人気が有りました。この曲にぴったりの名演奏だと思います。

IMG_1772フランチェスカッティ

F.クライスラー作曲「ウイーン奇想曲」
演奏:ジノ・フランチェスカッティ

フランチェスカッティはフランス生まれの
名ヴァイオリ二ストで先祖はイタリア人だったようです。彼の演奏はフランス人らしい粋な歌い回しとウイットに溢れそに上でイタリア人のような明るい音色が魅力です。
クライスラーはウイーン生まれのヴァイオリ二ストですが若い頃フランスで勉強しましたので知性とウイットに富んだ作品を残しています。僕はフランチェスカッティのクライスラーがとても良いと思います。

4/1 OA楽曲とコメント

月光

L.V.ベートーベン作曲:ピアノソナタ月光
演奏:アニー・フィッシャーpf

ベートーベンはこの曲に自分で月光というタイトルを付けてないんです。作曲されて5年後に評論家がこの曲を評しまるでルツェルンの湖に夜月明かりの下漂う小舟のようだ、と言う所から月光と呼ばれるようになりました。ベートーベンはこの曲を幻想曲風のソナタとしか書いてないんです。そして恐らく曲のイメージが固定されることから月光と呼ばれる事を嫌っていました。

シャコンヌ

J.S.バッハ作曲:シャコンヌ
ナタン・ミルシテイン ヴァイオリン

無伴奏ヴァイオリンのパルティータの2番の最終楽章で、6曲有る無伴奏ヴァイオリンの曲を通じて最も長く、しかも一曲分位も有る大作です。内容も素晴らしくこの曲だけ取り出して演奏するケースも多いです。
ミルシテインは彼独特の透明で冷たい音でこの作品を偉大な建築物の様に築き上げています。