3/12 OA楽曲とコメント

ファインアーツ

ジャン・マルティノン作曲:弦楽四重奏曲第3番
演奏:ファイン・アーツ弦楽四重奏団

ファイン・アーツ弦楽四重奏団はシカゴ交響楽団の奏者等で結成されたカルテットでラジオ放送で弦楽四重奏曲を流すためにスタジオで演奏していました。ホールのような会場で観客を集めた中でのコンサートはやらなかったんです。
アメリカも農村が潤ってきましたが人口の少ない所では音楽会などは開かれません。農村の人々がクラシック音楽を聴くには何時間も車に乗って出掛けねばなりませんでした。それを解消してくれたのがラジオ放送で大変な好評を得ました。
丁度、NBCがトスカニーニと契約して世界一のオーケストラを用意してスタジオ録音をラジオ放送開始した後でメディアの力は凄いという事が音楽界でも認知されました。後年カラヤンが映像を音楽にくっつけて市場拡大しましたがその先駆けでした。

ロジンスキー

D.ショスタコーヴィチ作曲:交響曲第5番4楽章
演奏:アルトゥール・ロジンスキー指揮ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

ショスタコーヴィチがスターリンの音楽文化介入を受け入れ政治方針に沿った形の中に彼の心情や批判を分からないように盛り込んだのがこの交響曲で、最も有名な作品です。
第4楽章は悲しみや苦しみを乗り越えての凱旋のシーンであると言われており多くの指揮者は威風堂々とあまり急がないように演奏しますが、ロジンスキーは疾風の如く突撃して行きます。
ロジンスキーはとても感情の激しい人で怒りん坊でした。オーケストラの練習でも彼が思った通りの演奏がなされないとボロカスに怒ります。本人も自覚していて団員に殺されるかも知れないと思っていつもピストルを忍ばせて指揮したという話は有名です。
彼が才能を見出し育てたが、自分のポジションを奪おうとしてると誤解して首を絞めたというバーンスタインも4楽章を疾風怒涛の如くの演奏をレコードではしております。やはりバーンスタインにとっては模範の先生だったんですね。