4/23 OA楽曲とコメント

東京カルテット

B.バルトーク作曲:弦楽四重奏曲第5番
演奏:東京カルテット

バルトークはベートーベン以後に作曲された弦楽四重奏曲の中でも最高の作品だと言う評価が有ります。しかし、聴いていて楽しくない、とか難しいと言う評価もありますね。現代に近い作品はみんなそういう傾向に有るんですが、バルトークは祖国であるハンガリーの民謡の要素を取り入れている点が他の作曲家と違います。
演奏する時に現代社会が抱える不安とか悲劇性を全面に出して歪みを押し出すか、民謡とか和声感を表現するかでスタイルが変わって来ます。
この東京カルテットの演奏は結成して大分年月が経った頃の録音なので初期のヤル気・元気がほとばしる様な演奏というより少しこなれて来た頃の演奏で角が取れた聴きやすくしかもバルトークの本質を外していない演奏になっています。

サン・サーンス 

C.サン–サーンス作曲:交響曲第3番
演奏:ポール・パレー指揮デトロイト交響曲楽団

この曲にはオルガンを使う指示が作曲家によってなされています。通常、昔のオーケストラホールにはオルガンが設置されてなく、この曲を演奏する時には大きなカトリック教会にオーケストラが引っ越しして行われます。しかし教会では客席数が取れず興行として儲からないと言う問題が有ります。それで、この曲は余り演奏される機会が有りませんでした。
パレーはこの曲を得意にしていて明快に男性的な演奏をしています。