7/9 OA楽曲とコメント

ラサール

A.ウエーベルン作曲:弦楽四重奏曲(1950)
演奏:ラサール弦楽四重奏団

ウエーベルンと言えばシェーンベルクの弟子で師が開発した12音技法の後継者です。ルネッサンス音楽から続いた調性音楽を否定して、聴いている人に何調か分からない印象を与える為に12の音を均等に扱う手法です。しかし、そこはかとなくいい感じでは有ります。

ピエロガンバ

J.ロッシーニ作曲:歌劇「セビリヤの理髪師」序曲
演奏:ピエリーノ・ガンバ指揮ロンドン交響楽団

天才少年ピエリーノ・ガンバ。9歳で指揮デビュー。レコードで聴くとメリハリがはっきりとして、音楽をイキイキと歌わせています。所がデッカから何枚かのレコードを録音していつの間にか姿消してしまいます。現在はカナダで音楽を教えているようです。余りにも若い時にデビューしてしまうと、それを持続させるのは大変な事です。

7/2 OA楽曲とコメント

クレアモント

R.シューマン作曲:弦楽四重奏曲第一番より第4楽章
演奏:クレアモント弦楽四重奏団

シューマンの弦楽四重奏曲はあまり演奏される機会が少ないです。後期ロマン派のブラームスと比べるとソナタ形式などの展開力が弱い様に思いますが、シューマンの良さは少年のような大人の世界への憧れであったり、大人が少年時代を懐かしむ。そういう所が有りますね。

アバド

J.ブラームス作曲:交響曲第2番第1楽章
演奏:クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィルハーモニカ

カラヤンの次の常任指揮者です。カラヤンの後は厳しいですね。聴衆はカラヤンと比べますからね〜。カラヤンの破綻のない均整の取れた演奏と比べられるのは辛いです。がアバドは上手くやったんじゃないでしょうか?彼は楽団員からも聴衆からも愛されましたね。又、団員の入れ替えで上手くなりました。このブラームスの交響曲を聴いていますとよく歌うブラームスです。彼の良さがよく出ています。

6/25 OA楽曲とコメント

ケッケルト

L.V.ベートーベン作曲:弦楽四重奏曲第7番第3楽章
演奏:ケッケルト四重奏団

ドイツの弦楽四重奏団が案外少ない事にちょっとビックリします。カルテットを沢山書いたのはハイドン、モーツァルト、ベートーベン、シューベルトとドイツ古典派の作曲家で言わば本場なのに案外少ないんですね。何故かな~?そんな中でケッケルト四重奏団は長く活動しました。ファーストヴァイオリンのケッケルトさんのリーダーシップでは無いでしょうか?
カルテットというのは幾ら上手な演奏家が集まっても直ぐに出来るというものでは無いんです。沢山練習して熟成させないと一つにならないんですね。

カイルベルト

J.シュトラウス作曲:ワルツ「美しき青きドナウ」
演奏:J.カイルベルト指揮バンベルク交響楽団

カイルベルトもフルトベングラー亡き後のベルリンフィルの常任指揮者として候補に挙がった指揮者です。その音楽はダイナミックで端正なものでしたがカラヤンと比べると華が無かったですね。カラヤンのおかげでクラシック音楽が好きな人もそうで無い人もベルリンフィルやカラヤンを好きになりましたからね。カイルベルトのウインナーワルツを聴いていると全く非の打ち所のない演奏で、逆に面白みに欠けるのかもしれません。

6/18 OA楽曲とコメント

ヴィア・ノヴァ

C.ドビュッシー作曲:弦楽四重奏曲より第4楽章
演奏:ヴィア・ノヴァ弦楽四重奏団

弦楽四重奏曲と言えばドイツ-オーストリアの作品が多く他の国ではあまり多く作られていません。しかし、サンサーンス以後のフランスでは素晴らしい作品が作曲されています。特にこのドビュッシーとラヴェルの作品はその頂点に立っています。
クラシック音楽界に新しい新鮮な息吹をと言う理念の元に結成されたヴィア・ノヴァSQは結成後の最初の作品としてこの2曲を選んで録音しました。
清々しい活力がみなぎった演奏です。

チェリビダッケ

A.ブルックナー作曲:交響曲第5番
演奏:S.チェリビダッケ指揮ミュンヘン交響楽団

チェリビダッケはベルリンフィルの総監督フルトヴェングラーに指揮を習い大いに尊敬もしてました。フルトヴェングラーは才気あふれるチェリビダッケを高く評価し将来は自分の後継者として考えていたようです。しかし、チェリビダッケは団員にはウケが良くなく、フルトヴェングラーが急死した後の正指揮者として選ばれたのはカラヤンでした。
チェリビダッケは録音された音楽を嫌いレコードもほとんど無い状態です。特にアメリカ、アジアとかオーストリアでは、噂の名指揮でした。

6/11 OA楽曲とコメント

リヒアルト・シュトラウス作曲:交響詩「ツァラトゥストラほこう語った」
演奏:カール・ベーム指揮 ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

ベームはドイツのみならず日本でも非常に人気のある指揮者です。カラヤンと同世代なのでよく比較され、ファンの間ではカラヤン派とベーム派に分かれたりしてあたかも2人が仲悪いかのように言われますが、決してそんな事はなく、ベームの追悼演奏会ではベルリンフィルハーモニカーをカラヤンが指揮してその死を悼んだ事でも分かります。柔の大鵬に剛の柏戸。柔のカラヤンに剛のベームと言う図式はあるようですね。

岡田将 タファネル

タファネル作曲:「魔弾の射手」による幻想曲
演奏:ザビエル・ラックfl、岡田将pf

岡田将さんは多忙な演奏活動の傍ら現在神戸女学園で音楽科の准教授をされて多くの学生を教えておられます。同じ教授陣の中にザビエル・ラックさんがフルートの教授として勤めておられ、今回ラックさんの希望でこのCDが録音され発売されました。
タファネルという作曲家はフルーティストで少ないフルートのレパートリーを補うため多くのフルート曲を作曲しました。
ドイツロマン派の開祖ともいうべきウエーバーの歌劇魔弾の射手のテーマを拝借して幻想曲にしました。演奏家が自分で演奏するために書いて曲はみんな華やかでフルートの名人芸が聴けるように作られています。しかし、それを表現するには名人タファネル並みの技量が必要でラックさんの素晴らしいフルートで余すことなく表現されています。
当然ですが岡田将さんのピアノも素晴らしいです。

6/4 OA楽曲とコメント

P.I.チャイコフスキー作曲:交響曲第6番悲愴より第4楽章
演奏:H.v.カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニカー

巨人・大鵬・卵焼きに加えたいくらいのカラヤンです。ここ50年間で最もカッコ良い指揮者・音楽家がカラヤンでは無いかと思います。そのカッコ良さのおかげでレコードCDがよく売れましたしベルリンフィルも潤ったと思います。
しかし、その反対に随分損もしています。それは、そのルックスやライフスタイルから彼の音楽もそう言う外面的でカッコ良いものと言う先入観を人々に植え付けてます。彼の音楽はそう言うイメージとは少し違いますね。もっと内面的だし音楽作りも精密です。室内楽のようです。聞く事もなくカラヤンはちょっとと言う音楽ヘビーユーザーも随分います。そういう人にこそカラヤンをもっと聴いて頂きたいです。

L.v.ベートーベン作曲:チェロソナタ第3番イ長調
演奏:L.クラレットvc、岡田将pf

これをオンエアーした日、クラレットさんのコンサートが狛江エプタザールで有りました。バッハの無伴奏2曲とフランクのソナタとペルトと言うプログラムでした。実に素晴らしい演奏でした。6/11には銀座王子ホールでこのお二人によるベートーベンの夕べが有ります。
恐らく素晴らしいコンサートになると思います。是非、お運び下さい。

5/28 OA楽曲とコメント

イタリア弦楽四重奏団

J.ブラームス作曲:ピアノ5重奏曲より第4楽章
演奏:マウリツィオ・ポリーニpfイタリア弦楽四重奏団

当代一番のピアニスト、ポリーニとイタリアの代表カルテットのイタリアコンビでのドイツ音楽です。よく歌う演奏でイタリアの良さが出てると思います。また、ポリーニが外れそうなアンサンブルを引き締めています。こう言う歌うブラームスも素晴らしいと思います。

ビーチャム

E.グリーグ作曲:ペールギュント組曲より「朝」
演奏:トーマス・ビーチャム指揮ロイアルフィルハーモニー管弦楽団

ビーチャムはビーチャム製薬という現存するイギリス大手の製薬会社の御曹司で豊富な資金を注ぎ込んでイギリス音楽会に多大な貢献をしました。音楽は独学でしたが金持ちの道楽ではなく非常に素晴らしいものです。

5/21 OA楽曲とコメント

アルバンベルク

W.A.モーツァルト作曲:弦楽四重奏曲第13番ト長調第1楽章
アルバン・ベルク弦楽四重奏団

アルバン・ベルク弦楽四重奏団はウイーンフィルのメンバー達で結成されたカルテットです。ウイーンのカルテットと言えばバリリカルテットとかウイーンコンチェルトハウスカルテットを思い出しますがいずれもファーストヴァイオリンの個性が全体を支配してる傾向にあります。そしてよく歌います。
しかし、アルバン・ベルクカルテットはガッチリと音楽を構成として捉えております。その点アメリカのブタペストとかジュリアードカルテットの流れの上に有ります。そして、良く歌います。長い間現代を代表するカルテットという評判を獲得してました。

ベートーベン交響曲5番

L.V.ベートーベン作曲:交響曲第5番ハ短調運命第1楽章
演奏:フランツ・コンヴィチュニー指揮ライプツィッヒゲバントハウス管弦楽団

ベートーベンの名曲運命。コンヴィチュニーはゲバントハウス管弦楽団で音楽生活のスタートを切ったのですが、その時の指揮者がフルトヴェングラーだったんです。それで彼はフルトヴェングラーの指揮のやり方を学び自分の指揮に取り入れました。フルトヴェングラーといえば分かりにくい指揮をした事で有名ですが、コンヴィチュニーもそうだった様です。しかし、彼の演奏はスッキリとしかし豪快です。

5/14 OA楽曲とコメント

クリーブランド

M.ラヴェル作曲:弦楽四重奏曲
演奏:クリーブランド弦楽四重奏団

カザルスが常連で出ていたマールボロ音楽祭で顔を合わせて4人で結成したカルテットです。
ブダペストSQとかジュリアードSQ等アメリカではウイーン風のファーストVnに引っ張られるような演奏から4人が均等なバランスを保つ演奏スタイルを確立しましたが、クリーブランドSQは更にアクセントとか早いテンポ設定等現代感覚に訴える演奏をして人気をはくしました。

ミュンシュ

L.V.ベートーベン作曲:レオノーレ序曲第3番
演奏:シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団

ベートーベンは唯一のオペラ「フィデリオ」のために序曲を4曲も書きました。出来上がっても暫く考えて更に良いものをという事でこんなに書いたんです。結局、現在フィデリオ序曲として演奏されるものを正式な序曲としました。不採用の3曲はそれぞれ独立した演奏会用序曲として結局フィデリオ序曲よりも演奏機会が多い様です。
ミュンシュはフランス人と言いますがアルザス地方の生まれでドイツとの国境の出身でドイツ音楽を得意にしていました。