9/10 OA楽曲とコメント

レーベングート

アルベール・ルーセル作曲弦楽四重奏曲
演奏:レーベングート弦楽四重奏団

アルベール・ルーセルはあまり馴染みの無い作曲家ですが、フランスの作曲家でベルギーとの国境近くの町で1869年に誕生しました。ドビュッシーやラヴェルと同じ時代を生きた作曲家ですがフランス始めあまり人気が無いのはその和声の重厚さからでしょうか?印象主義的でなくドイツの後期ロマン派のような分厚いハーモニーが特徴です。後期に行くほどその感じがします。レーベングートSQはその暑苦しい和声をスッキリと聴かせてくれる良い演奏だと思います。

ヨッフム

アントン・ブルックナー作曲交響曲第3番
演奏:オイゲン・ヨッフム指揮、バイエルン放送管弦楽団

ブルックナーの有名な作品はほとんど交響曲です。0番から9番まで10曲を書きました。ブルックナーは作曲家として成功するまではリンツの郊外に有るザンクト・フローリアン教会のオルガニストをやってました。
今年僕はその教会でアルトモンテオーケストラの一員として第5番の交響曲を演奏しましたが残響がコンサートホールと違って物凄く長く、しかしブルックナーを演奏する上で響きというのは非常に重要な要素だと思いました。メロディメーカーではないですが軽妙で楽しいところも有るなあと思いました。

9/3 OA楽曲

プラジャークカルテット

ベートーベン作曲「カルテット 作品番号130 大フーガ」
プラジャークカルテット演奏

ボストンポップス

ケテルビー作曲「ペルシャの市場にて」
アーサー・フィードラー指揮
ボストン・ポップス演奏

8/27 OA楽曲とコメント

コチアン

J.ブラームス作曲:弦楽6重奏曲第1番変ロ長調
演奏:コチアンカルテット他

この曲は来年10月にシュターミッツSQをお呼びして僕らと共演予定曲です。ブラームスの若い頃の作品で、ブラームスらしくも青年の気概を感じられる名曲です。そして普段余りメロディを引く事がないヴィオラ、チェロに良い所が一杯有ります。聴いていても弾いても素晴らしい曲ですね。

ショルティ

F.メンデルスゾーン作曲:交響曲第4番「イタリア」
演奏:ゲオルグ・ショルティ指揮イスラエル交響楽団

メンデルスゾーンは短い人生の中で大変忙しくせわしく生きた人です。イタリアやイギリスによく旅行しこの曲はイタリア旅行中に作曲しました。第3番「スコットランド」ではスコットランドらしい暗い落ち着いた雰囲気を表現してましたが、この曲ではイタリアらしく弾ける様な明るさで曲が始まります。ショルティはキビキビとよく表現してると思います。

8/20 OA楽曲とコメント

シュターミッツカルテット

A.ドヴォルザーク作曲:「糸杉」
演奏:シュターミッツSQ

丁度、プラハでこのシュターミッツSQと来年東京で公演する予定のブラームスの弦楽6重奏を練習してきたばかりです。彼らの演奏はファーストVnを中心にしつつも外声のチェロのヘイニーさんが常に全体を支えていますし、創立以来のメンバーであるセカンドVnのケクラさんとヴィオラのプルシュカさんがその音楽の司令塔の様な役割を果たしていて、今や失われつつあるウイーンコンチェルトハウスSQやバリリSQの様な歌うカルテットの後継者でも有るなあと思います。

ロリンマゼール

P.I.チャイコフスキー作曲:交響曲第4番
演奏:ロリン・マゼール指揮ウイーンフィルハーモニー管弦楽団

ロリン・マゼールは若い頃からヴァイオリンに指揮に才能を発揮しお陰で若い頃からウイーンフィルを指揮しレコードに残しています。切れ味の鋭いダイナミックな指揮で颯爽と指揮している様子が伝わって来ます。
また、ウイーンフィルの団員からも支持を受けていました。

8/13 OA楽曲とコメント

春の祭典

I.ストラビンスキー作曲:春の祭典
演奏:イゴール・マルケヴィチ指揮フィルハーモニア管弦楽団

音楽も古典派からロマン派と続いて近代に入り不協和音も楽曲の中に取り入れられて来ましたがストラビンスキーがこの曲をパリでピエール・モントーの指揮で初演した時には物凄い反響が有りました。
演奏が終わって拍手と共に大ブーイングが起きたんです。そして、観客同士がこの曲を巡って会場で賛否に分かれて論戦が繰り広げられました。テーマからして今迄取り上げられなかった原始の風景ですし、強烈で目まぐるしく変わる拍子、不協和音。しかし、ストラビンスキーが表現したかったのは、人間の根源。文明的な物を全て廃して素の人間の営みだったと思います。

竹花加奈子「ひとりの時間」

竹花加奈子作曲:チェロの小品「ひとりの時間」

竹花さんはスペインでのルイス・クラレットさんの本で研鑽を積んで帰国され最初の頃は1人チェロ演奏家として活動されて来られましたが、最近自分で作曲されそれを演奏される事が多くなって来ました。
スペイン留学中に身体に入ったスペイン風の曲も書いておられますが、特に最近は和の心を音楽にしたものが増えて来ているように思います。
モーツァルトでもベートーベンでも昔の作曲家は自分で作曲して自分で演奏し、それを聴いた人達がその楽譜を買って演奏しそれが広まって行きました。
竹花さんの作品も多くの人達によって演奏され広まって行くと思います。

8/6 OA楽曲とコメント

ベルリオーズ

H.ベルリオーズ作曲:交響曲イタリアのハロルド
演奏:指揮ヘルマン・シェルヘン、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団

ベルリオーズはヴァイオリンの名手パガニーニの演奏に接し彼のために
ヴィオラを独奏とした交響曲を書きました。しかし、ヴィオラの音楽上の扱いが完全なソロで無く
オーケストラの中の独奏扱いに見え演奏しなかったそうです。
幻想交響曲を書いたベルリオーズらしいダイナミックな作品なのですがなるほど、ヴィオラの超絶技巧は出て来ませんね。でも、素晴らしい曲である事には変わりはないですね。

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竹花加奈子作曲・演奏
チェロソナタ「竹取物語」より第1楽章

竹花さんと出会ったのはスペイン・バルセロナで彼女がルイス・クラレットさんについてチェロを習っておられた時でした。随分前です。それが、ふとしたきっかけで僕の親友で後輩の建築家である斎木さんと結婚されて二重の知り合いになりました。最近彼女は作曲を積極的に行い、日本的なメロディを使って日本の心を表現しています。今度のリサイタルでは書家の本田蒼風さんと共演されます。
楽しみです。

7/30 OA楽曲とコメント

ハンプトン

作曲・演奏:ハンプトンカルテット
ロール・オーバー・ベートーベン

カルテットと言えばクラシック音楽でも最もクラシック的な分野ですが、カルテットでポピュラーを演奏する、と言うのが流行っています。以前番組にゲスト出演してくった1966カルテットはピアノ+ヴァイオリン2+チェロという編成ですがビートルズの曲を演奏し好評を得ておられます。
このハンプトンカルテットはクラシック音楽で聞いたことがあるメロディを何処かに挟んだりしています。ベートーベンをパロディ化しています。

ドラティ

B.バルトーク作曲:管弦楽のための協奏曲
演奏:アンタル・ドラティ指揮ハンガリー州立管弦楽団

バルトークはナチスがハンガリーにも侵食してきたのでアメリカに脱出しました。ハンガリーからアメリカに移ってきた音楽家はライナー、オーマンディ、シュタルケル等沢山居て彼等は同郷の作曲家であるバルトークを経済的に助けました。
この曲はオーケストラの各パートがソロを弾けるように書かれており日頃裏方に徹している楽器にも光が当てられています。

7/23 OA楽曲とコメント

F.メンデルスゾーン作曲:弦楽四重奏曲変ホ長調より第4楽章フーガ
演奏:バルトルディ弦楽四重奏団

メンデルスゾーンは弦楽四重奏曲にフーガをよく使っています。フーガはハイドン以後の古典派の楽曲ではあまり見られません。3声、4声のメロディーが始まりをずらして書かれておりそれぞれ独立した音楽で有りながら一緒に聴いても調和しているんです。聴き手は頭の中でチャネルを切り替えながら記憶と合わせて聴いています。古典派以後ロマン派はメロディーに対して和音でメロディーを支える構造が多いです。メンデルスゾーンは自分の勉強の為にバッハとそのフーガを研究しました。その習作がこの作品です。

バルトルディ

A.ドヴォルザーク作曲:交響曲第8番第3楽章
演奏:ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送管弦楽団

悲運の指揮者ともいうべきクーベリックの一番の功績はこのバイエルン放送管弦楽団を一流に仕上げた事でしょう。音楽家には政治は関係無いという人も居ますが表現の完全な自由が確保されないと音楽家には創作意欲が湧きません。クーベリックはナチを嫌い、共産主義を嫌って自由諸国に活動を移しましたが漸くミュンヘンのバイエルン放送管弦楽団で花が咲いたと思います。素晴らしい演奏ですね。

クーベリック

7/16 OA楽曲とコメント

ハイドン 鳥

J.ハイドン作曲:弦楽四重奏曲「鳥」第4楽章
演奏:シュナイダー弦楽四重奏団

ハイドンは雇い主の王様のために43曲もの弦楽四重奏曲を書きましたが、未確認の作品もまだ有るんではないでしょうか?
同じ領主様のために書くのですから同じ様な曲ではいけません。趣向を変えないとバレてしまいます。
鳥は2楽章が2羽の鳥が仲良く戯れてたり他の楽章にも鳥が顔を出します。

フリッチャイ

B.スメタナ作曲:交響詩「モルダウ」

チェコは歴史での過去色んな国の植民地になり言葉も母国語を中々話す事が出来ない国でした。それだけに民族意識が強くスメタナが生きていた時はドイツの植民地であり、愛国者であったスメタナもチェコ語を話せなかったという事です。ナチスに占領されようやく平和になったと思ったら今度はソ連が占領していました。ソ連が崩壊しようやく長い占領地時代に終止符を打ちました。他国民に占領されていた時チェコの人々の心の拠り所になった曲がこのモルダウです。
このチェコ人の心の拠り所である名曲を夭折の天才指揮者フリッチャイが指揮しています。

7/9 OA楽曲とコメント

ラサール

A.ウエーベルン作曲:弦楽四重奏曲(1950)
演奏:ラサール弦楽四重奏団

ウエーベルンと言えばシェーンベルクの弟子で師が開発した12音技法の後継者です。ルネッサンス音楽から続いた調性音楽を否定して、聴いている人に何調か分からない印象を与える為に12の音を均等に扱う手法です。しかし、そこはかとなくいい感じでは有ります。

ピエロガンバ

J.ロッシーニ作曲:歌劇「セビリヤの理髪師」序曲
演奏:ピエリーノ・ガンバ指揮ロンドン交響楽団

天才少年ピエリーノ・ガンバ。9歳で指揮デビュー。レコードで聴くとメリハリがはっきりとして、音楽をイキイキと歌わせています。所がデッカから何枚かのレコードを録音していつの間にか姿消してしまいます。現在はカナダで音楽を教えているようです。余りにも若い時にデビューしてしまうと、それを持続させるのは大変な事です。