4/1 OA楽曲とコメント

月光

L.V.ベートーベン作曲:ピアノソナタ月光
演奏:アニー・フィッシャーpf

ベートーベンはこの曲に自分で月光というタイトルを付けてないんです。作曲されて5年後に評論家がこの曲を評しまるでルツェルンの湖に夜月明かりの下漂う小舟のようだ、と言う所から月光と呼ばれるようになりました。ベートーベンはこの曲を幻想曲風のソナタとしか書いてないんです。そして恐らく曲のイメージが固定されることから月光と呼ばれる事を嫌っていました。

シャコンヌ

J.S.バッハ作曲:シャコンヌ
ナタン・ミルシテイン ヴァイオリン

無伴奏ヴァイオリンのパルティータの2番の最終楽章で、6曲有る無伴奏ヴァイオリンの曲を通じて最も長く、しかも一曲分位も有る大作です。内容も素晴らしくこの曲だけ取り出して演奏するケースも多いです。
ミルシテインは彼独特の透明で冷たい音でこの作品を偉大な建築物の様に築き上げています。

3/25 OA楽曲とコメント

IMG_1621スッぺ

リーダースダイジェストの家庭名曲集より
スッペ作曲歌劇「詩人と農夫」序曲

演奏:アレキサンダー・ギブソン指揮新ロイアルフィル
スッペの歌劇は戦前、関東大震災前に浅草オペラは非常に流行りまして、蕎麦屋さんの出前持が蕎麦を自転車で届ける時などオペラの一節をうたってと言うくらい流行しており随分上演されたようです。
しかし、本格的なオペラが紹介されるとこういう喜劇で軽いオペラは廃れました。そんな中でもこの序曲は演奏会で良く演奏されました。しかし、近年はそれも滅多に演奏される事が有りません。
子供の頃は何も知らずこのレコード全集を買って貰いましたが、色々なレコードを聞いたり雑誌を読むとこの全集は有名な指揮者やオーケストラが演奏してなくガッカリしてたんです。後年、この全集を聴き直すと演奏も素晴らしく録音も大変良いものでした。評論家や人の話を鵜呑みにしてはいけない。自分の耳と感性を信じる事が大切だと思っています。

IMG_1620クライスラー

F.クライスラー自作自演
愛の喜び

クライスラーはウイーンで活躍し後年アメリカで不動の地位を築きました。
彼は天才でヴァイオリンだけでなく作曲も沢山の名曲を残しました。音楽以外でも何ヶ国語も話せたり絵も小説も上手であったそうです。趣味の手品の腕前もプロ並みでこういう逸話が残っています。アメリカで世界的なヴァイオリニストとして評価が確立してからの話です。余興に手品を披露した或るパーティが終わって1人の紳士がクライスラーに近づいて自分のパーティで腕前を披露して欲しいと申し込みしたところ彼は本職のヴァイオリンの演奏だと思って快諾し当日ヴァイオリンのケースを持って現れると頼んだ人がビックリして「貴方はヴァイオリンも弾かれるんですか?」と言ったらしいです。

3/18 OA楽曲とコメント

ブルーノワルター

W.A.モーツァルト作曲:交響曲第40番
演奏:ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響曲楽団

モーツァルトは41曲も交響曲を書きましたが短調の曲は極少なく、モーツァルトの1番優れたとされるト短調は僅か2曲しか有りません。その中でもこの40番はモーツァルトの交響曲での最高傑作とされる名曲です。
ワルターはユダヤ人であるためヨーロッパを追われアメリカに渡り、ニューヨークフィルの常任指揮者になりましたが演奏中に心臓病で倒れました。そして気候の良いロサンゼルスに移って静養していましたがコロンビアレコードはそれを追いかけ、全てワルターの都合、病状に合わせてステレオ録音を行いました。オーケストラも彼のために編成しました。

ウィニアフスキー

ウィニアフスキー作曲:レジェンド
演奏:ダビッド・オイストラッフvn

オイストラッフは当時のソ連が産んだ戦後最大のヴァイオリニストです。彼の美点は何と言ってもそのストラディバリから紡ぎ出される音色です。キツすぎず甘過ぎず、ボウイングは滑らかで、その芸風は彼が亡くなるまで維持されました。彼のヴァイオリンは王の風格が有りました。

3/11 OA楽曲とコメント

IMG_1496トスカニーニ

J.ブラームス作曲:交響曲第4番
演奏:A.トスカニーニ指揮NBC交響楽団

NHKFMでこの曲を聴いて良い曲だと思って直ぐにレコード屋さんに駆け込みました。FMでやってたのがトスカニーニで、僕は他の人の演奏を聴いたことがないので自動的にこのレコードを注文しました。もし色々他のレコードを聴いていれば他の人を買ったかも知れませんね。しかし、聴けば聴くほどトスカニーニの演奏は素晴らしい事が分かって来ました。情緒に溺れる事なくダイナミックな演奏です。

IMG_1499ハイフェッツ

F.シューベルト作曲:アベマリア
演奏:ヤッシャ・ハイフェッツ

ハイフェッツは20世紀を代表する最高のヴァイオリ二ストだと思います。
アベマリアという曲はもともと歌曲です。歌詞が有ると言うことは聴く人にその音楽の理解に大いに助けとなります。器楽は歌詞が無いので音楽表現だけで理解して貰わなくてはならないので余計に難しいと思います。技術的には優しい曲ですがハイフェッツの輝きに溢れた音とボーイングで本当に祈る心が表現されています。

3/4 OA楽曲とコメント

シュカンパ

B.スメタナ作曲:弦楽四重奏曲第2番よりポルカ
演奏:シュカンパSQ

スメタナは晩年耳鳴りに悩まされてました。作曲家にとってベートーベンのように耳が聴こえなくなったりスメタナは絶えず高~い音が鳴ってたらしいですよ。耳は商売道具ですからね~。それでもスメタナは作曲を止めなかったんです。作曲をしないスメタナはスメタナじゃないと言う気概が伝わってきます。
演奏は世界的に一世を風靡したスメタナSQを先生に研鑽を積んだシュカンパSQです。

ギュンターヴァント

A.ブルックナー作曲:交響曲第8番第4楽章
演奏:ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ交響楽団

ブルックナーはオーストリー、リンツの郊外にあるザンクト・フローリアン教会の近くで生まれ、少年時代は聖歌隊として成長してからは作曲家として成功するまでザンクト・フローリアン教会のオルガニストをしていました。彼の主要作品はこの教会の響きが元になってますね。特に彼の交響曲はコンサートホールではなく、教会のような響きの豊かなところで演奏されるべきだと思います。

2/18 OA楽曲

サンクトペテルブルク

ショスタコーヴィッチ作曲
弦楽四重奏曲 第3番 1楽章
サンクトペテルブルク弦楽四重奏団 演奏

サラステ

ヤン・シベリウス作曲
交響曲第二番 第四楽章
ユッカペッカ・サラステ指揮
フィンランドラジオ交響楽団 演奏

2/11 OA楽曲とコメント

上海カルテット

E.グリーグ作曲:弦楽四重奏曲より第2楽章ロマンツェ
演奏:上海カルテット

東京カルテットと共に東洋を代表する弦楽四重奏団の上海カルテット。この2つの団体は母国で評価されて売り出したのではなくいずれもニューヨークで評価され母国に凱旋帰国したのです。共に母国でデビューしてたらあの様に絶賛されていたかどうか疑わしいです。
自分が判断できない時に他人の評価で判断する事は良く有りがちな事ですが、クラシック音楽後進国の日本では自分に自信が無いのか外国の評価に頼りっぱなしの様に思います。

オネゲル

A.オネゲル作曲:交響曲第5番「3つのレ」
演奏:G.ロジェストヴェンスキー指揮ソ連文化省交響楽団

フランス近代の作曲家オネゲルによる交響曲の最後の作品。ラヴェルから踏襲したのは曲想の明るさじゃ無いでしょうか?シリアスな曲でもどこか明るく、親しみ易く無いけれどもまた聴きたくなります。
ロジェストヴェンスキーはメリハリを効かせた指揮でパワフルに演奏しています。

2/4 OA楽曲

ニューヴラフ

ドボルザーク作曲 弦楽四重奏曲 第3番
ニュー・ヴラフ弦楽四重奏団 演奏

シノーポリ

ジュゼッペ・シノーポリ指揮
リヒャルトシュトラウス作曲
交響詩 ドンファン
ドレスデン歌劇場管弦楽団 演奏

1/28 OA楽曲とコメント

デンマーク弦楽四重奏団
C.ドビュッシー作曲:弦楽四重奏曲
演奏:デンマーク弦楽四重奏団

ロマン派の時代に音楽の中心はドイツ-オーストリア圏の中心ウイーンとフランス音楽の中心パリでした。ドイツ圏の音楽が交響曲や協奏曲などの古典派が築いた形式を守り拡大して音楽を作って行きました。弦楽四重奏曲も古典派のソナタ形式に則って書かれ名作が色々有ります。フランス音楽は形式よりも印象とか新しいハーモニーの美しさを追求したので弦楽四重奏曲は数も少なく名作も多くありません。そんな中でこのドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲は傑出した出来栄えでフランス音楽史上の残る名作です。
デンマークの名四重奏団がこの美しいカルテットを美しく演奏しています。

ポールパレー

R.ワーグナー作曲:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲
演奏:P.パレー指揮デトロイト交響楽団

パレーは生粋のフランス人なんですがドイツ音楽を得意にしていて人気が有ります。
彼の演奏スタイルは豪快で細部にあまり拘る事なくグイグイと進んで行きます。ワーグナーなんかも得意にしていてよくレコーディングしていました。残念な事にオペラを演奏する事はあまり無かったようです。