5/27 OA楽曲とコメント

IMG_1994ミュンシュ

G.ビゼー作曲:交響曲ハ長調
演奏:シャルル・ミュンシュ指揮パリ国立管弦楽団

僕がチェロを始めて最初に弾いたオーケストラ曲がこの曲です。チェロに限って言えば技術的には優しい曲ですがメロディメーカーのビゼーらしく美しいメロディで溢れていてとても綺麗な交響曲です。

album_con

G.ガーシュイン作曲:サマータイム、演奏:水谷川優子vc

サマータイムはガーシュインが作曲したオペラ「ポギーとベス」のアリアです。水谷川さんは毎年この時期にドイツから帰国され演奏会を開かれます。毎年テーマを設定され意外性溢れるプログラムです。今回6/3はピアノを使わずチェロだけで色んな曲を弾かれます。是非聴きに来て下さい。

5/20 OA楽曲とコメント

IMG_1995バッハ

J.S.バッハ作曲:ブランデンブルク協奏曲第4番、演奏:トレーバー・ピノック指揮イングリッシュ コンソート

僕がチェロを始めて合奏した最初の曲がこのブランデンブルク協奏曲第4番でした。ただし僕はチェロでは無くフルートソロのパートでした。
弦楽器はちゃんとした音を出すのに時間がかかる楽器で始めてからずっとボウイングの練習ばかりで腐っていました。そんな時に先生から誘われて合奏に加わり、改めて音楽の楽しさを味わい、それから面白くないボウイングの練習も苦にならなくなりました。

album_song水谷川さん

J.S.バッハ作曲アリオーソ、演奏:水谷川優子

ゲストにお迎えした水谷川さんは桐朋学園を卒業された後ザルツブルクとドイツで研鑽を積み現在はドイツと日本で活躍されています。毎年新しい発想でコンサートを開いておられます。来月の東京文化会館ではチェロの仲間と一緒にチェロアンサンブルを演奏されます。今から楽しみです。

5/13 OA楽曲とコメント

IMG_1950田園

リーダーズダイジェスト版L.V.ベートーベン作曲交響曲第6番田園、指揮ルネ・レイボヴィッツロイヤルフィルハーモニー管弦楽団

高校の時ベートーベンの交響曲を全曲じっくり聴いてみたいと思い、全集で一番安かったリーダーズダイジェスト版を買いました。本の通販会社レコードだから大した事は無いと、しかし全曲の魅力で買ったものの初めて聴くので比べるものが無く、果たしてこれは良い演奏なのか?と思いながら月日が経ちました。学校でクラシック好きの連中が話すのを聞いているとフルトヴェングラーとかベームとかクレンペラーとか言う名前ばかりで、レイヴォヴィッツと言う指揮者はどうかと聞くとそんなん知らん、とすげない言葉でした。しまった、廉価版だ!安物買いの銭失い!と自分を呪って、以後余り聴くことがなかったです。家にワルターとかバーンスタインとかの全集が並び始めて長い間経過したある日、久しぶりにレイヴォヴィッツ版を聴いて驚きましたね。録音が素晴らしい、演奏も過去の慣例を拭い去りベートーベンの楽譜に迫る演奏です。先入観やイメージと言うのは恐ろしいです。

IMG_1949エルマン

ミッシャ・エルマン演奏:マスネ作曲タイスの瞑想曲

ミッシャ・エルマンは有名なヴァイオリン教師であったL.アウワーの弟子でハイフェッツ等とは同門です。アウワーの弟子達は名人が多いですが、芸風は皆違っています。そこが型にはめなかったアウワーの偉さでしょうか?
エルマンはその美しい音色でエルマントーンと呼ばれ人気集めました。タイスの瞑想曲は正にエルマンの良さを表す曲です。

5/6 OA楽曲とコメント

IMG_1948スターントリオ

スターントリオ演奏、メンデルスゾーン作曲ピアノトリオ第2番

数字には奇数と偶数が有ります。アンサンブルもピアノトリオの様に奇数のものとカルテットの様に偶数のものが有ります。偶数のアンサンブルは個人技術よりも調和が重視され奇数アンサンブルは調和よりも個人技術が重視されます。ピアノトリオはその最たるもので3人のソリストによる室内楽です。3人が名人で有れば有る程個性的で有れば有る程面白いです。スターントリオは正に当代の名人3人がぶつかり合って音楽を作っています。

IMG_1947シュナイダー

F.シューベルト作曲:ヴァイオリンソナタ第1番
演奏:アレキサンダー・シュナイダー

シュナイダーはフランコ政権の弾圧によりフランコ政権を認めた諸国では演奏しない宣言をしてスペインを離れフランスの寒村プラドに引っ込んでしまったカザルスを再び音楽祭という方便で引っ張り出した人です。
演奏家としても優れており数々の名演を残しています。

4/29 OA楽曲とコメント

IMG_1884フルニエ

ピエール・フルニエvc
J.F.ハイドン作曲:メヌエット

フルニエはチェロの貴公子と言うニックネームを付けられていました。正にピッタリの形容詞だと思います。しかし彼の演奏はよく聴けば貴族的な大人しい訳では有りません。どちらかと言えば激しくダイナミックです。しかし、彼の倍音タップリの音色やシルバーヘアで優しげな風貌からそう言うイメージが出来たと思います。
彼の特徴がよく出たハイドンのメヌエットです。

IMG_1887クライスラー

オスカー・シュムスキー演奏
F.クライスラー作曲中国の太鼓

シュムスキーは日本では殆ど知名度が有りませんがハイフェッツやスターンと並ぶ最後のビルチュオーソの1人です。彼がレコードや演奏会で盛んだったのは中年以後で活躍期間が短かったのもその理由の一つでしょうか?大曲も良いですがこう言う小品も実に味があります。

4/22 OA楽曲とコメント

IMG_1886リリー

リリー・クラウス演奏:モーツァルト作曲ピアノ協奏曲第26番戴冠式

リリー・クラウスを初めて聴いたのは大学生の頃京都会館で京都市交響楽団のソリストとしてこの曲を演奏した時です。その時クラウスは60歳位だったと思いますが舞台に出る時に颯爽と早足で登場しました。演奏同様サッパリと爽やかでしたね。その五年後くらいにトロントで聴いた時には大分お年を召されたと言う感じでしたが大家然とされる事無くチャーミングでした。

IMG_1885パールマン

F.クライスラー作曲レシタティーヴォとスケルツォカプリス、演奏:イツァック・パールマン

当代の最高のヴァイオリニストであるパールマンは最も演奏回数が多い演奏家の1人です。小児麻痺からの不自由な足の為舞台には電動車椅子に乗ったまま登場します。粘りの有る美くしい音で奏でる音楽はゴージャスです。クライスラーの小品も大きな曲に聴こえますね。

4/15 OA楽曲とコメント

IMG_1773ホロヴィッツ

ウラジミール・ホロヴィッツ演奏、L.V.ベートーベン作曲ピアノソナタ熱情

ベートーベンらしい起伏のハッキリとした名曲です。この曲には感情の爆破が見られます。ハイドン-モーツァルトと受け継がれた古典派の様式を一歩踏み出して作曲家の心情を表したロマン派の第一歩と思います。
ホロヴィッツは世界的名ピア二ストとして盛んに演奏しましたが世界大戦あたりから精神的な問題で演奏しなくなりました。一時は再起不能では無いかとまで心配させましたが見事に復活してこのレコードを吹き込みました。

IMG_1770シェリング

W.A.モーツァルト作曲:ヴァイオリンとピアノの「私は恋人を失ったのテーマによる変奏曲
演奏:ヘンリック・シェリングvn、イングリッド・ヘブラーpf

シェリングというヴァイオリニストはヴァイオリンの特長である弦を擦るという事が良く現れた演奏家です。口の悪い人は泣き節と彼を評しますが上手いこと言うと思います。聴き手の胸に染み込んで来るヴァイオリンを弾く名手です。ピアノのヘブラーは素朴な飾らないピアノを弾く人で名コンビでは無いかと思いますね。

4/8 OA楽曲とコメント

IMG_1771カンポーリ

N.パガニーニ作曲F.クライスラー編曲1楽章の協奏曲
演奏:A.カンポーリ

パガニーニが作曲した名曲、協奏曲第1番をクライスラーがほとんど書き換えたと言っても良いくらい編曲した協奏曲です。クライスラー自身も良く演奏しましたし50年位前では本当によく演奏されていました。
パガニーニの原曲は丁度古典派とロマン派の中間地点の時代に作られましたのでどっちもつかずというところが有ります。クライスラーはそれを大幅に変更しました。第1主題はメロディというよりパッセージのようなメロディですので彼はいきなり第2主題から入っています。この主題はイタリア人パガニーニらしい明るく少し憂いのある美しいメロディです。
カンポーリは美しい音色と歌い回しで当時絶大な人気が有りました。この曲にぴったりの名演奏だと思います。

IMG_1772フランチェスカッティ

F.クライスラー作曲「ウイーン奇想曲」
演奏:ジノ・フランチェスカッティ

フランチェスカッティはフランス生まれの
名ヴァイオリ二ストで先祖はイタリア人だったようです。彼の演奏はフランス人らしい粋な歌い回しとウイットに溢れそに上でイタリア人のような明るい音色が魅力です。
クライスラーはウイーン生まれのヴァイオリ二ストですが若い頃フランスで勉強しましたので知性とウイットに富んだ作品を残しています。僕はフランチェスカッティのクライスラーがとても良いと思います。

4/1 OA楽曲とコメント

月光

L.V.ベートーベン作曲:ピアノソナタ月光
演奏:アニー・フィッシャーpf

ベートーベンはこの曲に自分で月光というタイトルを付けてないんです。作曲されて5年後に評論家がこの曲を評しまるでルツェルンの湖に夜月明かりの下漂う小舟のようだ、と言う所から月光と呼ばれるようになりました。ベートーベンはこの曲を幻想曲風のソナタとしか書いてないんです。そして恐らく曲のイメージが固定されることから月光と呼ばれる事を嫌っていました。

シャコンヌ

J.S.バッハ作曲:シャコンヌ
ナタン・ミルシテイン ヴァイオリン

無伴奏ヴァイオリンのパルティータの2番の最終楽章で、6曲有る無伴奏ヴァイオリンの曲を通じて最も長く、しかも一曲分位も有る大作です。内容も素晴らしくこの曲だけ取り出して演奏するケースも多いです。
ミルシテインは彼独特の透明で冷たい音でこの作品を偉大な建築物の様に築き上げています。